経営講座 -営業マン- その2

前項で書いたように会社に仇をなす人がいることが多いのです。営業マンは特に独立し易いので、そんな人は会社の顧客名簿をコピーし、親しくしている顧客には自分が独立するときは自分と取引をして欲しいと前工作をしています。

 そんなことは注意していれば気が付くことが多いので独立される前に対策を立てておかなければなりません。対策は素早く立てなければなりませんが、準備ができれば、その社員を喫茶店などに呼んで、即刻馘首します。もう会社にはいかせてはならないのです。

 もし私物があれば机やその他を整理してあとで取りに来させればいいでしょう。元来会社は私物を置く場所ではありません。ロッカーなど会社が用意したところは別ですが、その人がクレームをつけるならそんな理論を言って、特にコンピューターには近寄らせないことです。そうでないと操作されるので注意します。

 背任行為や横領が発覚すればその次の日からの給料は払わなくてもいいのですが、常識的には1か月分の給料は支払う覚悟をする必要があります。こんな人は案外仕事ができるので、違反行為をやっていてもついぐずぐずと雇い続けるので、被害が拡大します。対策を立てれば即刻馘首しなければなりません。

 こんなことがありました。その人は何か会社に不満を持っているようで、貸与した車の手入れもきっちりやっていないし、業績が全く上がっていません。新規の顧客を開拓する業務を行っていたのですが、3年間新規開拓が0です。

 その人の実力はそんなのではありませんでした。以前は一か月に2,3軒の顧客と新規の取引を行うくらいの実績を上げていたので、ボーナスも人並み以上に出していました。ところがある時を境に3年間新規顧客が全く獲得できなくなったのです。

 もう看過しておく訳にいかなくなって、私立探偵と契約してその人を尾行させたのです。朝定時に出社し、1時間ほど何もしないで会社を出て行きます。探偵社の調査員の話では10時に開店するパチンコ屋に入り1000円ほど使ったあとぶらぶらとウインドーショッピングなど時間を使います。

 そして定時近くに帰社するのです。全く何の仕事もしていないし、パチンコ屋ではすぐに負けてしまうので、とても退屈そうに一日を過ごしていた。そういう報告がありました。そんなに退屈なら仕事をすればまだましなのにと感想を持ちましたが、どうしても仕事をする気がないようです。

 その人は不幸な生い立ちの人でしたが、それは会社に責任がありません。この人の場合、対策は必要ありませんでした。新規の顧客を開拓していれば何等かに手を打たなければならないのですが、そうでもありません。何も仕事をしていないので、対策のしようもありませんでした。

 やはり喫茶店に呼んで営業状況を聞きますと、感が良い人で、自分の非をすぐに認めました。その方がすぐに馘首されないと読んだのでしょう。結局話し合って、3か月後に辞めてもらいました。会社都合ということにしたので、失業保険はすぐにもらえたようです。会社は恨まれるようなことをしてはなりません。あまり酷い場合はドラスティックに対応しますが、そうでなければ損害がない限りできるだけ穏当に対処することが求められます。

 逆のケースもあります。夜のファミレスの領収書を持ってきて、経費の精算を要求するので、どんな理由で真夜中のファミレスに行くのかと尋ねると仕事が終わらないから仕方がないと言うのです。

 調べてみると言う通りで毎日夜中の2時くらいまでレポート書きや在庫の整理をしているのです。それでは健康を害してしますので、長時間労働は止めろと厳命したのですが、今度は会社の目を盗んでやはり夜中まで働きます。売上成績は一番でしたので、その順位を落としたくなかったのか、それとも単に仕事が好きだったのか聞いても答えません。

 その人はやはり会社を退職したいと申し出てきました。一から不動産業を営むというので、快く要求を受け入れ、退職金を弾みました。こんな止め方をされると後が爽やかで、後刻町であって名刺をもらうと社長の肩書があって嬉しく思いました。それから時々酒を一緒にのんで苦労話をしあったりしています。

 大会社を辞めたひとは採用しません。理由は以前にも書きましたが、大会社ではシステムができすぎていて、小さい会社に就職してもシステムがなければ仕事ができないのです。小さい会社は自分でシステムを作らなければならないので、ある意味大会社より仕事が難しいとも言えます。

酒巻 修平

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