100歳まで歩く方法

歩くとは全体重を前へ移動させる体の動作です。スポーツとして定義するなら、両足が地面から離れてはならないという条件が付加されます。そうでないと「走る」として違反になります。赤ん坊のように腹を付けたまま移動すると「這う」ということになるでしょうし、自衛隊で使う「匍匐前進」は赤ん坊移動法です。なお水の中で進むと「泳ぐ」ですし、鳥は「飛ぶ」と言います

 歩くことは地球や月のように重力が存在することが前提になっています。だから歩くのは空気抵抗と引力の総和より足の裏に掛ける力が大きくないとなりません。より多くの力を効率的に出す方法を考えなければなりません。

 くるぶしから下に力を加えても歩けるでしょう。しかしこれでは出す力が弱いようですね。次にはふくらはぎから下ではどうでしょうか。少し歩きやすくなりました。何故ならふくらはぎの筋肉プラス足の筋肉の力は足だけの筋肉より強いからです。

 だんだん普段歩いている方法に近づきましたね。今度は太ももから下全体を使うやり方です。これが一般に行われる方法だと気が付くと思います。ではこれが一番効率的な方法でしょうか。使われている筋肉の総量が多いほど推進力は増すのを忘れてはなりません。

 この時は多分太ももに力を入れて、その力とふくらはぎの力を足して、最終的にかかとに力の総和を加えているのです。ではもっと効率的な方法はないのでしょうか。あります。それはお尻の筋肉も動員させる方法です。やってみれば分かります。楽でしょう。もし誰かが85歳まで歩けるとすれば、この方法を取ると92,3歳まで歩けるようになります。

 さてそれで終りでしょうか。違うのです。木刀を想像してみて下さい。お尻は木刀の真ん中くらいの位置です。真ん中を持って木刀を振ると効率的でしょうか。持つところから上には力が掛かりにくいので、良い方法ではないのが分かります。

 体もそうです。お尻から下に力を入れるということはお尻から上の筋肉を使っていないし、そこには力が行きません。体全体とは胸も頭も入りますから、これでは非効率的なのです。

 ではどうすればいいのでしょうか。木刀の持つ部分、即ち力を入れる部分はどこでしょうか。元に近いところですね。人間ではそれは背中の一番太いところの真ん中の骨がある辺りです。そこには背筋など多くの筋肉があり太い骨で支えられているので大きな力が出て、それに伝達され易いのです。

 そこから出た筋肉はお尻の筋肉、太もも、ふくらはぎ、足の全ての筋肉を合算して伝達され、最終的にかかとから力の総和が放出されます。

 力は腰、股関節、膝関節、足首の関節に調整されながら伝わって行きます。伝えるには諸関節で止めてはなりません。止めると力はその部分の内部に伝わってしまいます。諸関節は体の動き(フォーム)を調整する役目をなすだけで、力の伝達には関わりません。単なる通過点と考えると良いかもしれません。

 でも体の一番太いところから力を発するのはあまり簡単ではありません。感の良い人は直ぐにできますが、普通の人は少し練習が必要です。それにはまず位置を頭の中で定めます。それから意識をそこに集中して力を出すようにすれば達成されます。

 こうすると早く、長く歩けることに気が付きます。歩き疲れたなと思えばこの方法を取れば疲れは脚ではなく、体全体に広がり、一部分の疲労は少なくなるでしょう。脚が動かなくなったとマラソン選手が言っているのは、走るときの筋肉の使い方が間違っている証拠です。アフリカの選手はそんなことを言いません。

 白鵬が引退した魁皇より強いのは筋肉の使い方が上手だからです。筋肉を傷めたからとテープを張っているのは背中です。これはそこの筋肉を最大に使っているからです。彼の歩き方も体の一番太いところに力を入れて歩いています。

 白鵬はしかし、まだお尻などその他の筋肉を余り使っていません。全ての筋肉を使っているのは日馬富士でしょう。怪我がなければ白鵬より強いでしょうね。

千代の富士がそうでした。多分彼は白鵬より強いでしょう。

模範はウサイン・ボルトです。彼は背中の一番太いところから力を出し始め、それに他の筋肉からの力を加えて走ります。人が歩くときも彼が走るように歩けばいいのです。

酒巻 修平

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