女性担当者との営業取引
最近女性の社会進出は目覚ましい。昔も女性は社会に出ていたが、ほとんどが一般の事務員であった。それが今は部長、社長、仕入れ責任者など会社において重要なポストについている。
人は男性と女性の両性が存在するのはあたりまえだが、言葉に出して男女同権とか、女性の社会進出などというには何か意味があるだろう。
私の目には男性は多種多様な考え方をするのに対して、女性は類型的である。何も非難しているのではない。分かり易いと思う。勿論例外はどんな場合にも存在するのは忘れてはならないが。
女性の社長の値付けに対する考え方は利益率本位で、これは男性の売上高重視とは一線を画する。悪い面から見ると女性から買うものは高く、男性から買うと不良在庫になる確率が増える。
ものの売買に関しては売り手買い手利益が相反する。高く買うと相手の利益が増すし、仕入れが安ければ相手の利益が少なくなる。
男性は大きいメリットがなければ仕入れないし、女性は細部を気にする人が多い。商品の欠陥が細部にあってもクレームの対象になる。
女性は感情的な面が多い。そんな人のクレームの内容を聞いていても、言っていることが論理的でない場合も多く、どうしても理解できない。男性と大きなクレームを生じさせると取引がなくなることがある。
また女性は例えば5000円の商品1個買うにも、多くのことを求め、こちらの時間を取らせる。営業マン一人雇っておくコストは最低でも1時間8000円。30分も拘束されると実質利益はない。男性は小さな仕入れを面倒に思う。
女性仕入れ責任者に多いのが特定の営業マンや気に入った社長(中小企業は社長が営業担当である場合が多い)から多くを仕入れる。会社に取って仕入れる数量が多すぎるなんてことは考えない。
これら恩に浴する男性営業マンはもてる人だ。だから私のようにもてない人は相手にされないケースが多い。だから理屈は通じない。
他社で女性の責任者に女性との取引をするときの注意点を聞いてみた。上記にあげた点を縷々説明され、その人はあまり煩い女性が仕入れ責任者の場合は取引をしないと言っていた。自ら男性的だと思っている。
物品でないものを買う場合。たとえば雑誌に広告を出す場合。こんなときには色々説明を聞き、広告料の費用対効果を図ろうとするのだが、女性はその雑誌に広告をするメリットの説明などはしてもらえないことが多い。しかし何故か営業成績が良い人が多い。
有能な女性を社員に雇うのは会社に取ってメリットが大きい。会社に忠実で優秀であればあるほど、独立を考えない。そして会社がその人の利益を考えて行動すると感謝してくれる。社員を雇うのも取引である。
女性社長に使われるのは難しい。感情的で非論理的なケーズが多く、誠実な男性ほど戸惑う。男性社長も同様だが、その割合は少ない。
女性社長は入社して日が短いのに熟練した社員なみのことを要求し、比較したりするし、できるだけ給料を低く抑えようと懸命の努力をする。
女性の上司が有名大学卒業者の場合は目も当てられない。有名大学卒業者は仕事もできると勘違いしているケースが多く、学校で習ったことを咀嚼しないで職場に持ち込む。
ところが慈母のような女性上司もいる。優しく丁寧でまるで我が子に接するようにこちらの言い分を聞いてくれる。ところがそんな人は優秀で誠実なものだから、すぐに栄転してしまう。
海外と取引が多い。ワンマンカンパニーの女性社長と取引をしたのだが、ほとんどがエゴイストであった。
大らかな性格を持っていない私は女性社長とは取引できないと思い、約10社あった女性経営者の会社とは取引を全て止めた。売上は下がっていない。
酒巻 修平