もしも江戸時代に行けたなら

 もし江戸時代に行けたらあなたは何をしますか。これは仮定だから、何でもできるということにしましょう。

 貧乏な人の家庭を訪問すると現在とはどの程度違うか分かるでしょう。だんだんお金のある人に家に行くに従って、生活も豊かになり、大商人の家では娘さんはお琴を習ったりするでしょう。

 お殿様。誰もが成りたいと憧れるかも知れません。女性であればお殿様の奥様、お姫様。いいですね。でもこれは今の皇室の人たちと同じだと考えなければなりません。自由がありません。

 男の人は吉原へ行きたいのじゃないでしょうか。たいしたことのないお金で女性と気儘に遊べます。しかしよく似た制度が現在でもあるので、それほど魅力的ではないかも知れません。

 時代劇には必ず登場する居酒屋。楽しそうですね。でもこれも現在あります。今はチェーン店が多くなり過ぎ、特徴がありませんが、まあ、江戸時代と変わらないでしょう。

 どの時代でもお金がなくては暮らしていけないし、他人以上のお金を持っているなら、楽しい暮らしがあるかも知れませんね。

 しきたりを作るから、自由がなくなるし、お金は盗まれる危険性もあります。強盗に殺されるかも知れません。

 江戸時代は徳川が自分だけのために生きていた時代です。社会保障などなく、お金が全くない家では娘を売ることさえやりました。

 その点、現在ではそんなことがありません。経済が発展して、厭わなければ仕事は何かあります。病気の人などには生活保護という制度も作られました。

 ストレスはあったでしょうか。ないとは言えませんが、当時の人はひたすら我慢をする環境にあったから、今のようにストレスで自殺する事態にはならなかったように思います。

 結局お金が大切であればお金を持って行けば良いのではという結論になるのでしょうか。でもお金はどのように持っていくのでしょうか。

 実はお金の制度は政府により創設されたもので、江戸時代には硬貨しか通用していないので、お札を持って行っても誰も相手にしません。交換価値がないからです。

 それでは自転車を持っていくのはどうでしょうか。便利だし売れます。しかし何台も持っていくことは困難でしょう。自動車は駄目です。ガソリンがありません。

 電車、汽車、飛行機、それぞれ理由があって、江戸時代には利用できません。薬はどうでしょうか。労咳(肺結核)はそのころ不治の病でしたから、喜ばれるでしょうし、お金儲けができます。

 でも持って行った薬がなくなるともう駄目です。大量に持っていくのみ限度があるでしょう。

 では薬を製造する本やデータを持って行けば良いでしょう。そのデータを開陳すればあなたは尊敬される人になるでしょうし、大金持ち以上になるでしょう。

結局情報ですか。あなたは歴史の本も持って行くことができますから、米相場も手に取るように分かります。少しの資金があれば米の売買をして金は手にいれることができるでしょう。

江戸時代にあって、現在ないものは物質では少ないでしょう。なくなっているのは人の精神に関わる点だと思います。そのころの人は親切だっただろうし、嘘を言う人は犯罪者だけです。

人は物質を豊かにするため、努力してきたので、江戸時代にはないけれど、現在あるものは数多いでしょう。しかし精神の豊さはなくなりました。

逆に300年後に行けるとすれば何を持って行きますか。何かありますか。そのころ精神状態はどのようでしょうか。飢える人はいるでしょうか。

酒巻 修平

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