男の役目
今は男女同権が声高く叫ばれているが、そんなことをしなくても女性も社会においてそれなりの活躍をする場が設けられている。
大会社ではいざ知らず、中小零細企業では女性だからと言って、役職にも付けず、給料も差別するなら女性社員はすぐに辞めていく。そうなると困るのは会社だ、そんなことはしない。
無理やり男女同権だと言って、能力もないような女性管理職を作ってみたり、女性代議士を選出したりすると、後で後悔して困るのは会社であり、国民である。会社の中には女性もいるし、国民の半分は女性である。
人には男女の両性がある。と言うことは何かの違いがあるということだ。その違いからくる良い面を全て捨て去るのが無理やり人工的に作り上げられた男女同権主義だ。
これはどうもアメリカが発祥だと思われる。アメリカは新開地だから女性の数が当初少なかった。物と同様少ないものには希少価値が出る。従って男性は女性という希少価値を求めてあらゆる手段を講じたのだ。これが男女同権の始まりである。
女性は男性より力が弱い。だから力の面で男性に対抗するのは無理がある。しかしちやほやされたアメリカの女性は対抗したい。そんなこともあって銃を女性も持つようになり、これで力の面でも男性に対抗できるようになった。
話が変わって、男性の中にコンピューターの操作が得意な人と営業的に人と接するのを得意とする人がいる。その二つのタイプの人を同権だという名目の元に同じ仕事をやらせれば効率が悪い。
同じことが男女間で言えるのではないか。男性が得意なことと女性が得手にしていることは必ずしも同一ではない筈だ。欠点をあげつらうつもりはないが、トラブルの解決は男性の方が上手い。女性は自分には非がないと言い募る。
これは私が事業をしているときに経験することだ。女性も思い当たるところがあると思う。一方女性には根気があり、仕事が丁寧である。あるいは親切で困った人を助ける。男性のように争いごとが嫌いだ。
女性が営業すると利益率を高く設定し、大量に物を売るようなことをしない。だから女性が会社で重い役に付くと会社は優良になるが、規模は拡大しない。どうして男女の能力を使い分けないのか。
もう何十年も昔のことになるが、男女がデートをすると、お金は全て男性が支払った。女性には残業をさせない、もちろん女性運転手などはいなかった。
結婚すると男性だけが働きに出て、給料を全て妻に渡して、夫はその中から今の金額で5万円ほど頂く。2~3万円は昼食代だから、小遣いはほとんどなかった。それでも男性はその状態に不満はなかった。
妻は夫を会社に行かせると、掃除や洗濯をして朝ドラ、昼メロを見て、煎餅を食べながらお尻を掻く。夫はそれを当然と思っている。しかし女性は恋人、妻そして母の3役をこなす。男性にはとてもできない相談だ。
子供ができれば女性はお母さんになり、子供と一緒に一日を過ごす。子供はお母さんの愛情を一身に受ける。3歳くらいまでに脳の主要な部分が出来上がるので、子供の脳にはお母さんの愛情が一杯詰まっている。
殺人事件が発生するのは年に何回もなかった。愛情たっぷりに育った子供は人に優しく親切だった。陰惨な虐めもなかった。そこには貧しくても幸せな家庭生活と社会生活があった。
人工的に強制された男女同権は社会を歪ませる。今アメリカの男性はできるだけアメリカ人女性と結婚しない。一時は日本人の女性が好まれたが、強くなり過ぎて、もうインドネシアしかないと言っていたアメリカ人の友人がいた。
少子現象は本当に経済的なことだけから来るのだろうか。強い女性が増えすぎて、弱い男性は結婚したくなくなるのではないだろうか。
私は嫌だ。体裁を付けたい。女性と喫茶店に行っても食事をしても絶対私が払う。それに文句があるか。
酒巻 修平