金と文化

 金ほど人間の生活に大きく影響

を与える事物はないだろう。

 金さえあれば人の精神は別として

どんな物品でも基本的に贖うことが

できる。

 従って金との関わり方を学ぶことが

貨幣経済下では必須である。

 人は日々それを勉強しているが、

その方法は知らず知らずである。

 しかし何代も富裕な状態が続く

家系においてはその関わり方が口伝

またはときには書いたもので残さ

れる。

 それほど万能なこの金。日本の

近代でも徳川幕府は金との対応方法

知らず、幕府滅亡の一因となった。

 金に恵まれない家系では金との

関係を研究することはない。どちら

にせよ、入ってくる額が小さいから

そんな研究は必要ないとの認識で

ある。

 だから家系の中からたまたま金を

作ることに才能のある人物が排出し

ても、一代限りでまた金は去って行く。

 金持ちで有名なのはなんと言っても

メディチ家だろう。この家の当主は

金と非常に上手く付き合っていた。

 ミケランジェロ、ダビンチその他

大勢の芸術家を支援してフィレンツェ

に文化を開いた。

 ルネッサンス文化はメディチ家が

開花させたとも言われて、歴史に華や

かな名を残した。

 今の経済社会でのロックフェラー対

ロスチャイルドの覇権争いへ見もので

あるが、金の使用法の良し悪しは別と

して金を自分の利益のために利用する

方法はかなり上手い。

 翻って現代日本人の金に対する姿勢

のどうなっているのだろうか。ほぼ

全員が金に使われていると考えて差支

えがない。

 金を得ることが目的になっている

ものだから、行動が小さい。あるいは

個人ではまともな社会生活を送っている

とは思えない人が大勢いる。

 得た金は使用しないと利益を持って

帰ってこない。それなのにできるだけ

使わないようにする。

 そんなことが嵩じて使った金が仲間

を連れて帰ってくることが見えない。

老後のために金を貯蓄してもそのころ

には金の価値は下がっているだろう。

酒巻 修平

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