江戸時代の魚は旨かった

 そんなことが分かるはずがないと反論が来そうですが、それが分かるのです。因みに韓国で魚を食べた人がいれば同じ魚でも味が違うと感じたでしょう。

 日本海の日本側には日本の川を流れてきた水が注ぎますし。韓国側では韓国の川の水が流れ込みます。当たり前のことを言っているようですが、ここにヒントがあるのです。

 ご存知かどうか、韓国には森林があまり存在しません。すなわち韓国の山には樹木の葉が体積していないのです。

降った雨は土壌に染み込み川に少しずつ流れ込みます。そんな水が泉となり、積み重なって川や大河に成長するのです。

最後は黄河、長江、インダス川、ナイル川、あるいはアマゾン川など川の長さや雨の量で川の大きさが決定されます。そしてとうとう海に注いでいきます。どんな大河も最初の一滴は小さな雨粒だったのです。

 さて雨が土壌に染み込んでいく過程で樹木の葉、動物の死骸、倒木、キノコなどの腐敗した生物からの栄養素を吸収するでしょう。

 森林は動物を育み、動物はやがて死にますが、その死骸も役に立つのです。森林があれば川に染み出る水には栄養素が詰まっています。

 そんな水が海に流れ込むと今度はその栄養素がプランクトンの餌になるのです。そしてプランクトンは魚に食べられます。そのようにしてヒンダーランドに森林がある海に生息する魚はプランクトンの栄養素が肉や内臓に含まれることになるでしょう。

 こういう理由で韓国の魚はあまり美味しくなく、日本の魚は美味しいのです。もちろん韓国の漁船が日本側で密漁すると取った魚は美味しいでしょう。

 日本でも古代に文明が発祥してから森林は伐採され続けました。春日大社や出雲大社の建造に使用された木材は山から切り出された大きい樹木からできています。屋久島にはウイルソン株と言って古代に切り出された大木の巨大な切り株が残っています。

 こんな巨大な樹木が成長するには何百年かの時間が必要です。伐採した後に植林してもその苗が大木になるには奈良時代から現代までの時間が必要でしょう。

 木は木材として建物の建設に使用されます。だから早く育つ木を植えたいものです。闊葉樹より針葉樹の方が使用できるまでの時間が短いのでどうしても針葉樹を植樹することになります。

 植樹は魚の養殖と同様近年になって発達した技術です。江戸時代にもありましたがその規模は後世より小さかったと記録されています。

 江戸時代には針葉樹、闊葉樹が森林に混在していました。ですがだんだんと針葉樹の割合が高くなってきました。ですが針葉樹より闊葉樹の方が大きい葉を付けます。栄養素も高い。

 という訳で江戸時代の日本海や太平洋の沿岸の海では栄養価が高いプランクトンが多く生息していました。だから江戸時代の魚は美味しかっただろうと推測されるのです。

 もともと森林は自然発生的に発達しました。樹木が地球で成長するのは土壌が必要です。そしてその土壌を構成する岩石は太古の昔に形成されたものです。

 針葉樹、闊葉樹が生えるにはその種子がなければなりませんが、種子が生育するには岩石を選びます。岩石の種類によって針葉樹が生育しやすいものと闊葉樹が生えやすい岩石があります。

 日本はこの岩石、気温、雨の多さ、などの要素が美味しい魚を育てるには最適だったのです。世界の中で日本の魚が一番美味しいでしょう。

 日本は恵まれた国です。そのように恵まれた国土に住む我々日本人は性格も温和になります。ロシアなど厳しい気候の元で暮らすのとは違います。

 厳しいところに過ごす人の性格はきついでしょう。砂漠地帯に暮らす人、極寒の地、高山などで暮らすには相当な体力と精神力を必要とします。

 温暖な気候で美味しい山の幸、海の幸に恵まれた我々日本人は優しく温和です。温暖な自然環境と美味しい魚、野菜は我々日本人を育てた母のような存在です。

 森林を守ることはそんな温和な性格を温存する大切な要素です。森林を大切に守り、世界に温和な空気を日本から発信していくのが日本人に課せられた使命かも知れません。

酒巻 修平

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