毎月100万円費消するには

 毎月100万円ものお金を使い切って

しまうのは至難の業だ。資産に残したり

しないというのが条件だからなおさらだ。

 毛皮のコートは資産にならないので、

これにお金を費やすのはOKとしても、

毎月こんな衣服を買うと、そのうち飽

きてしまう。

 入社試験でそんな問題を出したら誰も

応えられないので、そのうち止めてしま

った。

 しかしトランプの家族はできるだろう。

そんな大金を費消するにはそれなりの

能力、習慣あるいはやる気がなければ

ならない。

 何か月かは考えて使うこともできる

かも知れないが、それが義務となると

一つの大変な仕事になる。

 意思に反して使ってはいけないという

ことなので、どこかの施設に寄付するのも

駄目だ。自分のために使い切るのは極めて

困難だと気が付く。

 アメリカや産油国には1兆を超える

資産家が何人もいるので、この人たち

はどのようにお金を処理しているのだ

ろうか。

 毎月100万円のお金を費消して、合計

1兆円になるには1000万カ月掛かる。

 このあいだアラブのどこかの馬鹿王様が

何10億円も掛けて日本にやってきた。しかし

これとても毎月できるわけではない。

 結局使い切れずに金は預金に残ったままに

なり、それを心配するからどこが安全な銀行

か調査しなければならない。

 そんな使い切れない金を持っているのだから

少しくらいなくなっても良いと思うのだが、

いつも監視していて、サウジアラビアの王様

のようなお家騒動が起こるかも知れない。

 そんな金は国民に分け与えれば皆ハッピーに

なるのに、大金を所持する人間は少しでも失う

のを怖がる。金以外に頼る存在がないのだ。

 彼らはそんな金を持つ能力がないと言わ

なければならない。金をただ持っていて、どこ

かに預金している。そんな金は死に金だ。

 幸せとは何か。物質は幸せをもたらさない。

幸せは精神の問題で「青い鳥」の寓話にも

書かれている。

 夫婦で年二回の温泉旅行。たまに行く外食。

健康で、笑顔が絶えない家庭。そんな状態

から幸せは生まれる。

 しかしそうなるともっと上を求める。そう

してそのうち満足がいかなくて、不幸せに

なる。人間とは奇妙な動物だ。

酒巻 修平

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