食べてはいけない食品

こんなことを言われている食品群がときどき週刊誌やテレビに発表される。逆に食べると健康になり体の病的な状態が改善されるとされるサプリメントも毎日テレビで宣伝販売される。

 

 しかし本当だろうか。週刊誌は販売成績を上げ、テレビは視聴率を稼ぐだけのために確たる検証もされていない商品が有益だとされ、有害だと非難されることはないのおだろうか。

 一体食品が体内に吸収されるとどのような機序でエネルギーになり、あるいは体の新陳代謝の材料になるか。それに関する確たる検証はできていない。人の体はそんなに単純ではないし、生きている人の体の制御法がどうなっているか、検証する方法すら見つからない。

 ある食品に含まれるタンパク質は新陳代謝で失われた細胞を再生する材料になるであろうし、エネルギーとして体を動かす原動力になるであろうことは論理的には明白であろう。しかしどのようにしてそれが体内に組み入れられ、取り入れられた食品あるいはサプリメントのどの部分がそうなるのか、証拠はあるのだろうか。

 体にタンパク質が必要なのは分かる。しかしタンパク質を含む食品を摂取したからと言ってそれが直接体を組成する訳ではないだろう。一度分解されて窒素や酸素、水素などに細かくされてから再構築される筈だ。胃や腸はそんな役目を果たす臓器である。

 有害とされている成分も同じであろう。防腐剤が多く含まれた食品も分解され防腐剤成分も原子の状態になってから体の諸所に配分されるか何かの機能を果たすだろう。その過程でどのように有害な働きをするのか皆目見当も付かない。

 防腐剤は食品の腐敗を遅らせる働きをするらしい。危険な細菌から食物を守ることは実験できる。ではそれが体内に入るとどのようにして有害になるのか、検証はできまい。

 食品の腐敗を防ぐなら体の腐敗や悪化も防ぐのではないか。ひょっとしたら防腐剤といういかにも体に害がありそうな名前に惑わされ、体の老化や悪化を防ぐかも知れないということは考えないのだろうか。

 人の寿命はこのところ急に長くなっているし、誰もが昔の人より10歳以上若く見える。その原因は医療が発達したからだと言われることが多いがそれだけだろうか。人が若く見えるのは医療の恩恵があったのこととは思えない。

人は種として長寿になるように進化しているかも知れないし、防腐剤のお陰ではないと否定できるだろうか。否定するならその証拠を示さなければならない。もっともこんな突拍子もないことを言っても誰も信用しないだろう。しかし否定もできない。

 人の体が原子的、分子的にどのように機能しているかはまだほとんど解明されていない。それなのにこの食品は有害である。こちらは健康を増進させるとどうして言い切れるのか。

 私には週刊誌を売るために未検証の記事をそれらしく書いただけだし、テレビを通じて何の効果もないサプリメントを売るためのものでしかないように思えてならない。

 そんな中には本当に有害であったり、有益であったり証明されているものもあるだろう。それはそれで信じられる。しかし未証明の仮説はただの仮説でしかない。そんな仮説はいくつも創作することができる。

 宇宙のビッグバン理論も破綻したし、相対性理論も危ない。進化論も風前の灯である。それらは単なる仮説であったのだ。

 私は今日のランチに有害とされる好物のソース焼きそばを食べるつもりだ。ソース焼きそばは沢山食べた。しかし私は老齢であるが至って健康である。

酒巻 修平

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