駅のキオスクが消えた謎

  昔のJRでは改札の付近に2か所ほど、ホームにも複数個所にキオスクと称する小さな売店があって、電車を待つ少々の間、新聞や雑誌、飲み物を買ったものだ。

 売店におばさんがいて極めて短時間の間にそんな小さいものの売買をこなしていた。その人たちは長い経験を持ち極めて有能であった。確かに限られた時間内で店は小さいとは言いながらも数多くの品物の値段なども覚えなければならないから経験も必要であった。

 しかしいつの間にかそんな売店はなくなってしまった。その代わりにコンビニ店の数が増え、電車を利用する人は前以て必要なものをコンビニで買っていくのだ。衝動買いがなくなったので、出費が減ったかも知れないが、多少不便になったことも否めない。

 これには訳がある。JRはおばさんたちに相応の給金を支払っていず、極めて安い給料でおばさんたちを使っていた。そこに目を付けたのがコンビニである。コンビニの店員をやるのも相当な能力を要する。

 最近は外国人も多いが、その人たちはほとんど全て優秀だ。あれだけの品物の売買を捌き、たまにはコピー機やATMの使い方も教えなければならないし、たばこの銘柄の選択、チケットの売りさばきもやらなければならない。

 コンビニは少し規模を大きくしたキオスクである。キオスクでの経験があればコンビニでも通用する。コンビニの経営者はそこに目を付けておばさんたちをキオスクより相当高い給料で引き抜いた。

 有能な人材をごっそりと引き抜かれたキオスクはもうやっていけない。次々と店を畳んだ。けちが損をする典型的な例だ。結構な売上と利益があったろうに、JRの経営者は利口ではないらしい。

 このような女性の一人一人は大した力を持っていないが、徒党を組む。話し合い、取り決めてある日突然団体で仕事場を去ることがある。大きな脅威だ。

 私が知っている会社ではある女性の責任者がとてもきつい人だった。10時の開店に間に合うように出勤するように部下の女性に命令していた。ある日一人の女性従業員が10時10分前に出勤してくると女性の責任者は烈火のように怒った。

 「10分では10時の開店に間に合わないじゃないか」という意味の叱責を大声で行った。それも小一時間。部下の女性は小さくなってその叱責に耐えなければならなかった。

 前から全ての部下に同じような態度を取っていたのだが、会社は更年期障害だろうとして大目に見ていたが、ある日その女性責任者が店に行くと部下が誰もいない。どうしたことだろうかと驚いたのだが、部下の女性の5,6人が談合してその日に退職したのだと知れた。

 6,7人の人が働いているのだから、それなりの仕事量はある。しかし部下は皆去った。自分一人では客を捌ききれず、このことは本社の知るところとなった。会社は仕方なく新たに従業員を雇った。

 その責任者はそれからしばらくの間、身を慎んで部下に穏当に対処していたが、、1年ほど経ってまた同じ失態を演じた。もう会社も放置する訳にいかない。その女性責任者は小規模な店舗に左遷となり、一人で店を切り盛りすることになった。

 この例は全面的に責任者に非があるのだが、女性は気に食わないことがあると団体で同じような行動を起こすものらしい。他にも例を知っているが、JRも女性従業員に適切な待遇を怠って、女性従業員の逆鱗に触れて、商売の一郭を失ってしまった。

 もしこれが病院だったらどうなるのだろうか。考えても空恐ろしいことだ。知り合いに看護師長がいるが、彼女も部下の扱いには相当苦労をするらしい。時々酒場でその人の苦労話を聞かされる。

 聞くと部下の看護師(女性)はとても我儘で、自分の職の大切さを意識していないことも多いらしいのだが、これは片方からの言い分で実態は分からない。しかし大勢の看護師の女性に突然止められれば病人の命にも関わる問題も発生しそうだ。

酒巻 修平

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