高身長を憂いる

   最近の日本人は年と共に背が高くなっている。私にはそう思えるし、統計を取っても多分そうだろう。これは人が進化しているのだろうか、それとも滅亡への道を進んでいるのであろうか。

 男子の平均身長が172㎝だとすると180㎝の身長の人は見栄えが良いし、発達途中の男子は全て身長が高ければ良いと思っている。

 現実に日本の総理大臣が海外の要人と会い、記念撮影をするとき、見ているひとは日本人の代表の背がもう少し高いと良いのにと感じたことはないだろうか。

他人がそう考えるということは本人もそう考えていると推測するのは自然である。

対人関係で自然に身長が精神に何等かの影響を及ぼしていると考えて良いだろうが、高身長とはそんなにメリットのあるものだろうか。

そんな見た目と少し角度を変えて高身長のメリットを考えてみよう。知人に190㎝も身長がある人がいる。彼は逆にいつもこれに悩まされ、不平をかこっている。

 既成の衣服は探すのが大変で家では時々部屋の入り口の桟に頭をぶつける。ではどのくらいの身長が最適なのだろうか。

 ものには5%という一つの基準がある。人の考えより5%先を行っていると全てに優位に立てる。それより先に行っている人は世間から疎まれることが多い。

だから190㎝の身長の人は本人を含め、社会が困難に遭遇する。そんな人は少ないから既製服を作っても売れない。平均身長が172㎝であれば5%増しは約181㎝である。

これだと本人は優越感を持てるし、既製の衣料品も買えるだろう。10%増しは189㎝で、私の知人の背だ。これだと困る。結婚相手も少なくなる。

私は170cmに少し満たないが私の年齢ではこれが平均身長だった。それが電車に乗っても私より背の低い人をあまり見かけなくなった。

 どうして背の高い人と低い人がいるのだろうか。勿論遺伝的な要素が大部分を占めるであろうが、スポーツをすると背が高くなることもある。

 人はだんだん背が高くなるのだろうか。それは進化と関係があるのだろうか。私と若い人の年齢差は50歳である。このままいくと単純計算では今の若い人が私の歳になるころには平均身長は177㎝くらいになるだろう。

 では200年後はどうか。同じく単純平均では190㎝くらいだ。1000年後は270㎝。どんな社会が出現するのだろうか。恐ろしい。

 家は全て大きくしなければならないし、衣料品の材料は沢山必要だ。なにより食料をもっと確保しなければ生を保てない。コンピューターのキーボードも大きくしないと打ちにくくなる。

 全てのものが大きくなる。そう考えると今の人は身長の増加を望まないのではないだろうか。

 翻って人の身長が今の半分だとどうだろうか。人の体積は1/2×1/2×1/2で1/8だ。すると全ての物が1/8で済む勘定だ。

 家の大きさはどうだろうか。例えば60平米のマンションは逆から考えると60x8=480平米。大邸宅だ。自然は別として人工物は全て1/8で済む。

 因みに昔、真の天才は身長が160未満(男子)と言われていたが、すると高身長の人には天才が現れないのだろうか。

 知能と身長には相関関係があるのだろうか。いずれにしてももうこれ以上人の身長は伸びて欲しくない。

 こんなバカなことを考えたこともない人が大半だろうが、つれづれに考察してみた。

酒巻 修平

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

前の記事

新聞の読み方