築地から豊洲への移転の真相

  この度水産、農産物の卸売り市場であった築地の所謂魚河岸が閉鎖され豊洲に移転された。

 この移転の影響を受け顧客の多くが他の卸売り市場や、元の築地市場の近隣にある区が運営する場外市場から買うように方針を変更する動きが多く見られる。

 さらに営業の縮小の懸念から卸売業者が従業員を解雇する動きも多い。新市場へは渋滞が毎日発生し、距離も相当離れている。新市場から購買を続ける業者にとっても非常に不便である。

 新市場では最近卸売業者が撮影した映像を見ると有毒な汚水が噴出している箇所があり、安全面でも新市場が生鮮食料品である魚や野菜を卸売りする環境は劣悪である。

 これら多くの問題点を抱えながら旧市場である築地から新市場である豊洲に移転しなければならない理由は何であろうか。

 旧市場に勤める人に色々聞いてみた。移転の理由の一つには旧市場は老朽化が進みどこかへ移転しなければならなかったということについては「そんなことはない。少しずつ改築していけばなんとでもなる」。

 「小池東京都知事は政治的な手腕があるが実務に関しては極めて無能である」「それにあんな狭いところでの営業は困難だ」などの意見が聞かれた。

 小池氏は仲間を平気で裏切るような人柄で私自身も嫌いであったが、無能であるとは思わなかった。移転の理由が希薄であってもそれを止めることができなかったのだろう。

 移転理由はオリンピックの開催であるとの声が高い。オリンピック期間が正確にどのくらいか知らないが3,4週間くらいの一時的な使用目的のために移転したのであればこれも本末転倒の感じが否めない。

 そこにはなにか重大な理由がある筈だ。東京にオリンピックを誘致するには金を使ったと元東京都知事の石原慎太郎氏がテレビで話していた。

 そんなことは想定されることだから「やっぱりな」というくらいの感想しか持たなかったが1億円支払ったともっぱらの噂だ。現実に支払ったのは会計を担当する部署であっただろうから噂が出て当然だ。

 ここでもそんな金を受け取ったIOCの担当者の腐った人間性が垣間見られるがそれは築地の移転とは直接の関係はないから深くは追及しない。

 しかし東京都にとってはいかにしてでもオリンピックを誘致したかったのだ。国民の夢であったことは間違いがないが、石原氏個人に取ってもこの成功が大きな意味を持った。

 彼はかつてラスベガスにおけるギャンブルで大きな負けを喫した。しかしそんな金額は払えない。払わないとすると命の危険がある。ギャンブルで金を掛けるには現金が必要だが彼は東京都の知事だ。

 後でいくらでも埋め合わせをさせられると考えたギャンブルの胴元は支払期間の猶予を与えた。そこで彼が考えたのは築地の売却である。

 私は彼が設立した銀行の大失敗が築地売却の理由だと考えたが、それだと失政にはなって面目を失うがそれは公知の事実だ。東京都の財政は好調であるので、何年かで損害を取り戻せる。

 どこか辻褄が合わないと思っていたら、彼のギャンブルのことを何人かから聞かされた。小池氏はそのところを突こうとしてけれどなにしろ無能であるし、政治家同士相見互い、うやむやになってしまった。

 一政治家の都合だけで多くの人に多大な迷惑を掛けるこの行為。石原氏は都知事就任当時こそ行政で手腕を発揮したことは事実であるが、それに己惚れてこんな大きな失敗を犯してしまった。

 築地は老朽化したから移転したいとの要望は一切なかった。そんなことなど全体を考えると石原氏のギャンブル説は大いに信憑性を帯びてくる。政治家は一般的に本当に信用のならない人達が多い。

酒巻 修平

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