慰安婦問題

ことの始まりは平成12年に死亡した吉田清治という犯罪者(本名:吉田 雄兎)が書いた本の内容であった。

 この男は詐欺漢で自分の経済的な不足と補うために軍部に依頼されて済州島から韓国人の女性を拉致、慰安婦として強制連行したと嘘の内容を膨らませて本に纏めた。

 吉田はそれ以前にも軍事物資横領罪などを犯し懲役刑を課せられたいかがわしい人生を送っていたのだが、上記の本を出版することを思い付き本はそれなりに売れたものだから経済的に余裕が出たと後になって告白している。

 その後も本の成功に触発されてこの慰安婦連行問題に関して各所で講演などを行い、定職には付かず嘘、偽りをさも事実であるかのように話ながら生活費を稼いだ。足りない額は子供に援助してもらった。子供は父親の言うことに嘘が多いと認めているまともな人である。

 吉田はその後も石碑を建て、韓国に行って謝罪旅行をしたが、その資金は全て色々な人からの支援で賄った。

 また吉田は法政大学出身と称しているが、学籍簿にはその名前はなく、学歴詐称もするような完全に人格が破綻している男だった。

 こんな男は古今東西皆無ではない。しかしこんな男の言っていることを確認もせず、吉田が出版した本の虚偽内容だけを根拠として新聞発表をしたメディア、追随本を出版した多くの著述家、その内容を公の場で認めた政治家がことを大きくしてついには国際問題になってしまった。

1989年吉田の本が韓国語に翻訳されて注目を浴びたが慰安婦狩りの舞台済州島の現地新聞「済州新聞」は吉田の話の虚実を確認した。その時に記者は済州島に住む85歳女性の「この村には250余の家しかないのに15人も徴用したとすれば大事件であるが、当時はそんな事実はなかった」という証言を紹介した。

ところが1991年朝日新聞は大阪版で吉田言った「木剣ふるい無理やり動員したが、人妻が多く、しがみつく子供を引き剥がして連行して」という話を紹介しそれが国際問題になるきっかけを作った。

 歴史家の家永三郎も著書「戦争責任」で吉田の著作を賞賛した。家永はまともな人物のようで本を何冊も書いている有名人だがこの人物も著作者としてやらなければならないことを怠るような資質に欠けるところがあった。

 このように無責任な著作をする人物の名前を列挙すると今田真人、植村隆、佐藤和秀、鈴木裕子、杉井静子、日弁連国際人権部会、石川逸子、高木健一、倉橋正直、幣原広、曾根一夫、吉田邦彦、飯沼二郎などである。特に飯沼は吉田証言を鵜呑みにし、持論をまじえながら政府の態度を批判しているが事実の確認をしていない碌でもない人物である。

メディアでは北海道新聞、毎日新聞、読売新聞、共同通信、新人物往来社、三一書房、しんぶん赤旗、韓国ハンギョレ新聞、朝鮮日報、週刊新潮、ジャパン・タイムズ、ニューヨーク・タイムズ、であるが、国連人権委員会、米下院、国連、日本の高校日本史検定済み教科書なども理由の如何に関わらず嘘を社会にまき散らした。

日本の政治家では加藤紘一官房長官が「お詫びと反省」と発言、宮沢首相は「軍の関与を認め、おわびしたい」と述べ首脳会談で8回謝罪し、「真相究明」を約束した

この問題は韓国の政治的、経済的な利益と合致し、日本と韓国の間で国際問題に発展して1993年河野洋平(当時官房長官だった)はそれまで認めていなかった慰安婦の強制性を認め謝罪する「河野談話」を発表した。韓国政府は慰安婦拉致を認めれば、その後は不問にすると言ったが、いつもの通り約束は守らず、河野の言質を取り政治的に利用して今日に至っている。

 この河野洋平という男はもともとから反日本的思想の持ち主であり、このような談話はその精神より出て来たとも考えられる。

 朝日新聞は吉田の虚偽の内容を計480回も取り上げており日本国および日本国民に与えた損害は計り知れな。997年3月31に至り、吉田の「著述を裏付ける証言は出ておらず、真偽は確認できない」との記事を掲載し吉田の証言を虚偽だと判断した。しかしその時点で謝罪、撤回はしていない。

朝日はもう隠し果せなくなった2014年8月5日になって「事実関係の誤りがあった」「裏付け取材が不十分だった」などとして、吉田の関連記事を撤回したが、英字版では一時その事実を掲載していなかった。この新聞は極めて悪質なメディアである。海外ではいまだに拉致はあったとされている。

「日本の国際的評価が低下し、国民の名誉を傷つけられた」として、約8700人が朝日に対し、人当たり万円の慰謝料と謝罪広告を求める訴訟を東京地裁に起こした。追加希望者が殺到して最終的に原告団が2万人を超える史上空前の集団訴訟になる見込みである。また2015年在米日本人ら約2000人が、主要米紙への謝罪広告掲載と原告人あたり00万円の慰謝料を求めて提訴した。

 996年に猪瀬直樹氏は「それにしてもたった一人の詐話師が、日韓問題を険悪化させ、日本の教科書を書き換えさせ、国連に報告書までつくらせたのである。虚言を弄する吉田という男は、ある意味ではもう一人の麻原彰晃とも言えないか」と述べている。

かくも多くの媒体により虚偽の報道がされ馬鹿な政治家がいる中で、許栄善氏(済州新聞記者)、金奉玉氏(済州島の郷土史研究家)、秦郁彦氏は現地調査を行い早くから吉田の虚偽を訴えていた。NHK山口放送局、産経新聞、正論、文藝春秋、吉見義明氏なども吉田の証言を鵜呑みにせず、検証の必要があると取り挙げなかった。

 吉田は自著の虚偽を指摘された後も韓国での謝罪行脚や朝日新聞での証言を続けていたが、995年に著書が自身の創作に依る嘘であったことを認め、加えて「事実を隠し、自分の主張を混ぜて書くなんていうのは、新聞だってやることじゃありませんか」と嘯いている。

ここから分かることはマスメディア、著述家、政治家の表明していることに事実でないことが数多く含まれていることだ。特に左翼的な思想を持つメディアやや政治家は結果的に日本国と日本国民に害を与える存在である可能性があるのを忘れてはいけない。

 情報は氾濫している。その中には知るべきことや有益な情報が数多いが、虚偽や捏造も少なくない。それを取捨選択するのは読む人の知性である。

酒巻 修平

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