日本国際捕鯨委員会から脱退

この報道を聞いて先ず思ったことは日本が世界に対する態度を変更したことである。国際機関からの脱退はこれが初めてだ。

 韓国や中国は日本と戦争をしていないにも関わらず戦後70年以上経った今も日本を敗戦国として無理難題を不当にも押し付きる努力をしてきた。

 それに対して日本政府は極めて穏当に隠忍自重して対応してきたが、今回のこの処置を取ることにより世界は日本に対して持っていた目を変えることになる。

 だからと言って日本政府が不当な行為に出たわけではない。正当なことを正当に主張しただけで、今までは正当なことに対しても自国の意見を述べることを差し控え世界に共通する考えに身を任せていたように思えて仕方がない。

 話は一転するが最近鹿が山に増え樹木を荒らすなど害獣として扱われる出来事が多発している。彼らは一般には知られていないかも知れないが蹄の肉球の間に蛭を持ち、各地に蛭を拡散している。

 そのため我々野山をハイキングする人が山道を離れて少し湿ったところに行くと蛭が足に取り着き血を吸うなどの困った現象が発生して人間に不利益を与えている。

 こういう動物を害獣というが何も鹿に限ったことではない。猪、熊、猿その他種々の動物が害獣と化している。今までの人の考え、精神ではこれらの野生動物とは共存するというのが態度であったが、その態度は少し改めなければならない。

 陸上がそうであれば海も同じである。海での食物連鎖の頂上に立つのが鯨だ。彼らの食物は中小の魚やプランクトンだが、捕まえ方が凄まじい。何トンもの海水をあの巨体で魚ごと吸い込むのだ。

 そして体内にあるフィルターで魚だけを残し後の海水は潮吹きとして排出する。そうすると付近の魚資源は枯渇してしまうのだ。一時ソ連の漁業船がこの方法を取り入れ問題になったことがある。

 これが原因で鯨のいる海域では鰯、鯖、秋刀魚などの中小の魚が少なくなっているとも言われている。即ち鯨は海の害獣である。ただ捕獲すると絶滅する可能性が高いのでどの程度生息しているのか調査するのが調査捕鯨であった。

 世界各国の人が魚を捕獲し食料にしているのに増えすぎた鯨を捕って食料に供するのは罪悪であろうか。もしそうならどうしてか。鯨が哺乳類であるからだろうか。

 では殺害して食料にするという目的だけのために飼育している牛はどのように考えられば良いのか。牛は哺乳類であるが陸上に暮らしているから良いのであろうか。こんな勝手な理論がまかり通るのは欧米が戦争に勝ったからだろうか。

 あるいは独断的な意味のない趣味や主張であろうか。生息地が山や陸でなくて海であれば害獣を適量捕獲して悪いとは思えない。

 ノルウェーは近年この国際捕鯨委員会から脱退した。アイスランド、カナダ、インドネシアも商業捕鯨を行っている。日本だけが非難される所以はないだろう。

 世界第二位(中国が第二位というのは中国の主張だけで第三者的には認められない)の経済大国の日本が主導して商業捕鯨を行っている国々と鯨資源をコントロールするのは資源保護の観点からも効果的だと思う。

 シー・シェパードは日本の調査捕鯨に反対し無法にも調査船に故意に衝突するなど法律違反行為を行っている。一体彼らの目的な何だろう。自分たちの主義主張は結構だが彼らの行為は無法者のそれであるのは言を待たない。

 日本が行う正しいことも正しいと認めない国がある。その国は今後日本の政策の実行に対して態度を変えると思われ、そしてそれを期待する国も多い。正しいことは正しい。それを正しくないと主張するのは極めて限られた国だけだ。

 ところで国際連合は常任理事国に特権を与えるという制度を設けているが、この制度の存在も疑問である。彼らだけが原爆を持つのを許され、他国が持つと非難、阻止する。それは無法者のすることだ。他国に原爆保有を禁止するのであれば現在保有している国も原爆を全て廃棄すべきではないだろうか。

 捕鯨に関する国際協定を脱退するということは他にも許されないことをしている国際連合の脱退の可能性もあるのを示唆している。

 そんな拡大解釈はともかくとして今回の日本政府の脱退声明には全面的に賛成である。

酒巻 修平

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