大激動期

 今大変な激動期に入っている。戦争よりもっと影響力が強く、政治の力が実質上有効でなくなるかも知れないのだ。そこでは国家という概念も薄くなり、個人個人が自ら世界の中で役割を果たすかも知れない。

 また能力がない人は貧困の中に埋没してしまい、出口が見つからない可能性も高い。そんな世の中はコンピューターという便利ではあるが、恐ろしい機械によってもたらされる。

 この単なる計算機はその中に秘めた能力で人の文化を創造するし、破壊もする。コンピューターはもはや単なる計算機の枠を越えている。そしてこの機械の操作の上手下手が社会に関わる重要な要素になるのだ。

 使用技術が極めて巧みな人は兆を越えて京の金を手にするだろうし、一国を作り上げることも可能だ。

 今までの世の中は人が自然に持っている能力で動かされていた。それが単なる機械の操作テクニックにより多大な影響を及ぼされる。そんな社会は今見ている社会とは全く様相を異にするだろう。

 もうすでに政治は裏では社会を律する力を失くしているが、まだ人の元からの力が有用である。政治を含め全てが金で操られているのが現状だが、それでも今までの人の能力の範囲内に社会はいた。

 しかし京以上の金を現在有している人もこれからの社会で力を発することができるか疑問である。

 内閣総理大臣、大銀行の頭取、経団連の会長、最高裁判所の判事、ノーベル賞の受賞者その他社会を動かしてきた人たちも来るべき社会では無力になっている可能性が高い。

 そして彼らはそんな社会が到来することを知らないだろう。最近コンピューターを使った犯罪があったが、裁判所はそれに無罪を言い渡した。理由は法律やその施行過程で、有罪とは認めがたいというものだが、少しコンピューターの技術を深く知る者は、それが犯罪であると知っている。

 ここでは裁判所はコンピューターの使用者にコントロールされてしまったのだ。気が付かなかった人も多かったが、それが現実で、恐ろしい社会がやってくる足音が聞こえて来そうで空恐ろしい。

 ビットコインもその一例だが、これはまだほんの一部だ。やがて現在の貨幣もなくなり、信用経済も消滅する。変わりに仮想の信用が価値を生む。

 そしてそれを阻止する力は誰にもない。自分自身が自分を守り、コンピューターを操る人間の意思により世の中が動かされていく。

 現に北マケドニアでは現在の尺度では犯罪と判定されるであろう虚偽のニュースを流し、それを元に大きな金を手にした集団がある。

 北マケドニアは極めて貧困な地域で、若者は大半移民となって国外の逃亡してしまった。残ったのは老人ばっかりで、極めて貧困である。

 ところがこの犯罪集団はその地域に寄付をしてそのお陰で地域の貧困な人たちの生活に多少の潤いが出ている。従って警察はその犯罪を阻止する動きが取れない。

 江戸時代の「鼠小僧治郎吉」の集団のようであるので、人々はこの犯罪を歓迎している。犯罪が歓迎される社会がここにあるのだ。

 現在コンピューター上での犯罪者は逮捕するのが極めて難しい。やがて銀行の預金がハッキングされ北朝鮮へ持って行かれる可能性も高いし、現実にもうすでにそんな事件が発生している。

 銀行は最大の防御網を敷いているだろうが、それもやがて破られる。日銀にある資金が消え失せたらどうするのだろうか。

 しかし私が今話していることはそんな状態を越えたことだ。日銀券など無用になるかも知れないので、現在危惧されている状態はやがて消滅し、飲み込まれるだろう。

 ここで有効なのが、コンピューター操作技術だけだ。もちろん私が持っているような能力では追いつく訳がないし、まして老人でコンピューターと無縁である人は生きてゆく術も見つけられないかも知れない。

 そんな世の中がやってくる足音だけは私にも聞こえる。

酒巻 修平

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