コンピューター犯罪

 コンピューターが一般に使われるようになるまでは、人が生まれ持つ能力を使用すれば社会生活が送れていた。しかしコンピューターが普及してからはそれだけでは不便なことが多くなった。

 銀行でお金を引き出すのは指定の用紙に必要事項を書き込んで、窓口に提出すれは良かったが、電車に乗るには券売機というコンピューターを使わなければ改札を通れない。パスモなどに入金するのもコンピューターのプログラムが埋め込まれている機械を使用しなければならない。

 この程度のことは相当な老人でなければできが、例えばアマゾンに自社製品を出品して、販売するには相当面倒なコンピューター操作をしなければならない。

 コンピューターを使用すればとても便利であることも事実だ。銀行に所定の手続きをすれば銀行に足を運ばなくても預金を持っている口座からどこにでも送金できる。

 手紙に代わるメールというシステムを利用すれば手紙で伝えたいことが瞬時に相手に届く。プログラムを組んでおけば会社の事務処理など手でやるより何十倍も早くできる。

 コンピューターは人の社会に大きく貢献すると同時に大きな障害も運んできた。上記のようにコンピューター処理は人が生まれ持つ能力だけでは間に合わないからだ。

 コンピューターは言ってみれば第二の住所のようだが、住民登録は不完備である。従ってどこから発信されているかはコンピューター上の住所だけしか分からず、その現場がどこにあるか突き止めることは困難である。

 コンピューターの操作に熟練した人物であれば、コンピューターだけに連動している物品をどこにでも移動させることができる。これが犯罪の温床になり、また富の偏在を呼ぶ。

 コンピューターを使うと仕事をする人が少なくて済む。事務処理だけではなく、営業も勝手にやってくれる。コンピューターは人の仕事を奪うことがある。このように功罪相半ばする機械に対するにはどうすれば良いのか。

 一般が求めているこのような対策は金を産まない。金を産まない仕事をする人がいないとすればそれは政府の仕事であるだろう。

 安倍第二次内閣が誕生する時に、5つの提言をした。その一つにコンピューター省を作ったらどうかというものだった。5<つの内3つは自然発生的に対応する政策が立案、実行された。私の提言を受け入れたとは思えないので、それは自然発生的に成り立ったのだ。

 その提言以降、銀行預金が日本で何十億円かハッキングされて盗まれたし、海外ではもっと大きい金額が被害にあったという事件が発生している。

 コンピューター省などと言えば大袈裟すぎるが、今後コンピューターはもっと大きな仕事することになり、コンピューターの操作ができなければ社会生活が贈れないか、極めて困難になるだろう。

 コンピューターを操作するのには特殊な能力を必要とする。かつて文字が発明された時も同様だったと思われる。当時文字は極めて限られた人だけが使い、一般の人はそういう意味では虐げられた。

 文字は思考するだけでは利用できない。ひたすら記憶し、使わないとまた忘れてしまう。今コンピューターが自動変換してくれるから、書ける漢字が少なくなってしまった。

 文字の発明は文化を向上させたが、文字の数は限られている。ある程度覚えれば社会生活を送るのに支障はない。文字は学校で教わるから今日本では識字率は100%に近いだろう。

 コンピューターはそうはいかない。使用方法には限度がないからだ。これからブロックチェインなどというシステムが発達すると思われる。現在このシステムを使いこなすのは至難の業だが、このシステムは社会を一変させるだろう。

 無限に違い使用方法は学校では教えられない。ということは極めて巧妙な使い方ができる人は社会を牛耳ることができるとも言える。

 文字が発明されたころ、使えるのは上流階級の属する人だった。しかしコンピューターはそうではない。一日中コンピューターを操作していればだんだん使えるようになるだろうが、特殊な使い方は特殊な操作方法を会得しなければならない。

 ハッキングは悪意を持った人物が使用するコンピューターの操作方法だ。これはどのように防いだら良いのだろうか。決定的な方法はない。

 架空請求もそうだ。コンピューターでランダムに選んだ人を対象として、詐欺行為を働く悪人がいる。ところが警察は詐欺事件をほぼ捜査をしない。警察の能力を超えているし、できたとしても多すぎて人員を割けない。

政府はそれらコンピューター犯罪に対して重い罪を課すとか何か防御法を考えなければならない。そうでなければその種の犯罪は増える一方になるだろう。

酒巻 修平

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