戦争発言丸山議員

 丸山という衆議院議員が戦争をしないと北方領土は取り返せないと発言して大きな騒動になっている。これに関しては種々考察できることがあるので、取り挙げることにした。

 この議員の言いたいことの趣旨は「戦争をするくらいの手段を講じなければ、北方領土は帰ってこない」ということで、私の解釈するところ議員は戦争をしようと言っているようには聞こえないのです。

 日本は一早く尖閣列島を実効支配したし、明らかに日本の領土である竹島は韓国に、北方領土はソ連(現ロシア)の手に落ちた。中国は尖閣列島を自分たちの領土と宣言しているが、日本が実効支配もしているので、何ともならない。

 竹島は図々しくも韓国が支配し、ソ連に至っては条約を無視して北方領土を我がものとしている。国際法に照らしてもこれらは日本の領土の筈だが、一度実効支配されると、交渉で返還してもらうのはどんなに困難なのかは報道されている通りだ。

 丸山氏はこのことを言ったのだろうと推測する。彼は傍にいる人、あるいはテレビや新聞を通じて自分の意見や考えを伝えたかったのだ。

 北方領土は日本の敗戦のどさくさに紛れ、ソ連が実効支配したのだが、日本は当時力がなくソ連の侵攻を跳ね返すことができなかった。しかし竹島については、すでに日本の国力が充実している時に実効支配されたのであるから、これは政府の怠慢である。

 仮に日本が韓国領土である一つの無人島を実効支配したら、韓国はその島を取り戻せるだろうか。日本が本気になってそんなことをすれば韓国は戦争をしてでも取り戻すことができない。

 結局南シナ海の埋め立てもそうだが、先に手を出したところが勝ちだ。アメリカさえも南シナ海を元通りにさせるには相当強硬な手段を講じなければならないだろう。

 丸山氏はこのことを言ったのではなかろうか。しかしこれは失言だ。国会議員であれば例えば「相当強硬な手段に訴えなければ、北方領土は返還されることは考えられない状態である」というくらいの発言に留める必要がある。

 彼はこの失言で国益を相当程度損じた。かれは選挙で選ばれたから刑法違反でもない限り、議員を辞めさせることはできないと言っているが、そんなことはない。著しく国益を損じた場合などは前例がなくても辞めさせる法的根拠が存在する。

 この丸山氏の発言を聞いていると、この人物はいかにも失言をしそうなタイプの議員である。失言をしてはならないというのは議員であれば分る筈だ。それなのに失言をする。自分の意思を明確にかつ誤解を招かないように発言する、即ちコミュニケーションが上手な人は概して仕事ができる人と言える。

 ですからこの議員は議員としての能力に欠けていると思われる。数多くの国会議員が失言をしているが、その人たちには国会議員としての能力が欠如していると考えて差支えがない。因みに安倍総理は失言をしない。

 さてこの議員と言い、不倫騒動で議員を辞職した人と言い、とてもルックスの良い人たちだ。有権者(特に女性)はルックスが良いという理由で彼らに投票していないだろうか。

 テレビを見ていると中年のおばさんが「あの人、ハンサムだから付き合いたいけれど、そんなことをしてくれる訳がないから、せめて投票するわ」と言っているのを聞いて、呆れた。

 女性議員もルックスが良い人が多い。これは男性有権者が投票した結果だろうか。ルックスと議員としての能力は何の関係もない。だが「アメリカ大統領とトレアドル(闘牛士)はハンサムでないとなれない」との格言もあるようにやはりハンサムな人が当選する確率は高いのが現状だ。

 この現象は自由選挙制度の欠点である。人を選ぶ能力もない人が投票して不適切な人を選ぶ。しかし自由選挙制度以外のもっと良い制度は今のところない。有権者がもっと賢くならなければ、天に唾を吐くことになりかねないのだ。

 国民は衆愚なのである。目のある人だけが投票するという制度があって良いかどうかは議論が分かれるところだが、少なくても選挙制度はもう少し改良しなければならないと思われる。

 戦前は税金を一定額支払った人やある資格を持った人だけが選挙権を持っていた。これはこれで欠点も多く、アメリカ主導の元で自由選挙制度が発足した。しかし戦前の衆議院議員はもう少し有能であった。

 お願いだからハンサムや美人だというだけの理由で投票しないで欲しい。あなたの一票は私にも影響が及んでくる。

 と言ってこんな小選挙区の中で、投票するに値する候補者がいるのだろうか。まだまだこの国は政治に関する限り後進国である。

酒巻 修平

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