文化の崩壊

 現在はアメリカの文物の影響が日本で強く、若者が作る造語はほとんどがアメリカ語由来のような気がする。ではアメリカ文化や現在の世情はどんなものであろうか。

 アメリカでは貧富の差が日本と比べ物にならないくらい大きい。資産を一番多く持っている個人はまたはその個人が所有する会社、団体の資産額は全世界の資産の30%を超す。

 最貧者は毎日の食料も確保できないし、家も勿論ない。医師でも患者が来ないと掃除府のアルバイトをする。白人は表面的には有色人種を平等に見ていると称しているが、真ではない。貧者は犯行に走る。母親が子供の面倒を見ないから子供は時には殺人鬼となって社会に害をなす。

 アメリカではどんな地域でも危険が付きものでこの点基本的に安全な日本とは全く違う。

アメリカの文化を分析すると脅かしとジョークを基本としている。ディズニーランドやラスベガスがアメリカの文化の象徴だ。脅かしやジョークは人の浅い理解の上でなりたつものだ。そしてそれは一時の時間の愉快な使用方法でしかない。

 アメリカには創造し、理解するには日本の伝統文化のような高く深い感性を要求するものがまだない。あるとすれば黒人が創設したジャズ、映画、絵画などであるが歴史も浅くまだ日本伝統文化と比較することはできない。

 若い人はまだ努力過程にある人なので深い理解や感性を要求する日本文化を自身に取り入れる能力が育っていない。環境もそれに対して若者を駆り立てない。

 勿論アメリカにも素晴らしい文物がある。それを自身のものとするにはそれなりの努力が要る。それをしないで皮相な文物だけを取り入れると日本文化が衰退していくだろう。

 だから海外で目のある人は日本の伝統文化に大いなる興味を示すのだ。日本人が無視した文化の生成物が海外に多く流失してしまった。

 アメリカの貧民層が行くセルフサービス型の喫茶店が大流行りである。アメリカ人はこんな店を作る天才だ。自社の店員を使わず、客に食器を片付けさせるなど日本人には考えも付かない。

 またセントラルキッチンを用意し、効率良く何の特徴もない料理を提供する居酒屋の経営方針もアメリカから来た。デニーズ、ケンタッキー・フライド・チキン、マクドナルドなどある程度地位や収入がある人は見向きもしない店が日本では流行る。

 すなわち日本人の多くが模倣して利用するのはアメリカの貧民の文化である。それを分かって利用するのは良い。しかしそれを日本の文化とするのは止めて欲しい。

 色んな意見がありはするが、日本語の語彙数は先進国のどの言葉と比べても多い。多いということは日本語からそれらの言葉に翻訳できない単語があるということだ。

 だから微妙な言い回しや単語を西洋語に翻訳できないので、スエーデン語で翻訳しないと評価対象にならないノーベル賞を取るには難しいす。

 若者が使えなくなっている言葉がどんなに多いか。我々年配者が普通に会話の中で使用している言葉を理解されないことが極めて多い。日本語の語彙は急速に減少している。

 これは日本の大学受験にも原因がある。受験に必要な本を読まない。テレビのアナウンサーは間違いばかり犯す。だから若者の語彙は貧弱だ。

 ではアメリカでの中、上層社会で行われるマナーは取り入れているであろうか。全くそんなことはない。この何年か若い女性が老人に電車の中で席を譲ったのを見たことがない。

 すれ違って相手に道を譲ることなどしない。嘘を付く。はったりを言う。敬語が使えない。あってはならないことが頻発する。日本文化はどこへ行くのか。

 あと30年も経てばあの良俗や高い水準の文化は消滅してしまうのではないか。今からでも遅くない。優秀な日本文化を残してもらいたい。優雅な女性や凛々しい男性がいてもらいたい。

酒巻 修平

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