大相撲とドーピング

 大相撲2019年名古屋場所では大関全員の4人が休場する事態となった。休場の原因は全て怪我である。何故そんなに怪我が多いのか。

 夏場所では貴景勝が勝利したのに怪我をした。それも相手の御嶽海を寄って行った時で、怪我をした膝には何の不自然な形もなかったのに関わらずだ。

 栃ノ心は今場所元々足の怪我を押して出場したが、これも全敗で休場に追い込まれた。彼は横綱になる力があると期待したが、今後どうなるか分からない。

 相撲は大変なスポーツだなとくらいしか思わなかったのだが、最近違うことを考えている。昔の力士も怪我があったが、今ほどではなかった。

 何か原因があるはずだ。太り過ぎとも言われているし、稽古不足が原因とも言われているが、そうではないのではないか。

 今の力士はスピートや体力を重視するが故に技を磨かない。精々前捌きくらいである。だがそんなことだけでこんなに負傷するものだろうか。

 私の想像は彼らがドーピングをしているのではないかということだ。確かにドーピングすると1,2割筋肉の力が強くなる。しかし常用すると筋肉の弾力性はなくなるし、内臓にも悪影響を及ぼす。骨も弱くなる。

 今オリンピック種目の選手は定期的あるいは抜き打ちでドーピングの検査を受けているはずだ。だが相撲にはない。プロだからか、あるいは協会が阻止しているからか。引退して貴乃花がドーピングをやって筋肉を増強していたという噂を聞いたことがある。

 噂だから真偽のほどは不明だが、噂が出ること自体何かあるからではないだろうか。昔の初代若乃花と栃錦は良い勝負を繰り返したが、体重は100kg少々であったと思う。

 彼らはその時の調子で負けたり勝ったりしていた。しかし負けても買っても自分の体が制御されていて、怪我はなかったと思う。それが今の力士には筋の断裂など重症の怪我が多い。

 どうして大相撲にはドーピング検査がないのだろうか。相撲協会は怪我対策をしているのだろうか。親方の利益のために力士を食い物にしているのではないだろうか。

 過密な巡業スケジュールを組み、力士は緊張の緩むことが少ない。こんなことも怪我をする原因だし、怪我が早期に治癒しないことに繋がっているのではないだろうか。

 水入りの相撲も少なくなった。というよりほとんど見なくなった。がっぷり四つで息を先に吐いた方が不利になるなんて緊張する場面も少ない。はたき込み、押し出し、ばかリで解説者も異口同音に立ち合いが鍵を握ると言う。

 稽古の仕方も悪いのだろう。親方は本当にどのように筋肉や体を使うかを指導しているのだろうか。

 怪我で大きく番付を下げた力士も何人もいるし、稀勢の里のように引退に追い込まれた横綱もいる。どうして怪我対策を協会はしないのか。

 今場所など見ていても面白くない。満員御礼が続く中、親方たちの精神も緩んでいるのではないか。有望力士が上がってきてもどうせ何場所かでまた怪我をするから、番付が下がり、有望ではなくなる。

 結局怪我のない力士が勝つだけで、強いかどうか、技術があるかなど関係がない。それに星勘定の辻褄を合わせるために八百長もするだろうし、腐り切っている。

 そうは言うものの私は相撲が好きだ。相撲取りや親方は頂けないが、相撲という伝統格闘技は面白い。柔道、空手、剣術など日本古来の格闘技は昔の面影はない。

 レベルが低くなったから、見ていて面白くない。ただ相撲だけは辛うじて伝統武道の方法が残っている。それを親方や教会が破壊しようとしているように思えて仕方がない。

 怪我対策を早急に立てないともう大相撲の未来はない。半分近くが大学の相撲部出身で、彼らは変な技術を教えられるから横綱にはなれない。

酒巻 修平

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