各国の近未来

 過去は未来を占うあるいは教える鏡のようなものだ。何故なら人の精神は変わらないし、もし精神が進化するとしても長年掛るだろう。近未来を予想するには過去における人の精神のありようを考えれば良い。

 行動は精神を基本とする意思の具現化である。ある人の考え、意思、がある時行動に向かって進む時、その行動の結果は意思の内容と変わらない。

 歴史を紐解くと日本でも原始時代から公家社会、武家社会を経て民主主義社会に辿り着いた。それは時の政府がやり遂げたことではない。行動を起こしたのは時の施政者であってもその後ろには民意があり、ある程度の期間を経ると施政者は民意に基づいて行動したのだ。

 施政者は一人ではないが、政策を決定するのは一人だ。その意思は側近やアドバイザーがいたであろうが、誰のアドバイスを取り入れるかは一人の人物が決定する。

 だが一人の人の寿命の長さは決まっていて、その施政者が死ぬと次代を担う生成者は少しだけ民意を政策に反映させるものだ。中には民意と逆行させる人物もいるだろうが、その人物もいずれ死亡する。

 しかし民衆は死亡しない。個々人は死亡しても補充され民衆は永遠の命を持っている。そしてその願望の総意が民意である。

 歴史を学ぶことは人の精神の在り方と環境との相関関係を知ることである。人は働かないと食べることができないと思っている。だがもし働かなくても食べることができれば働かないだろう。人は怠惰だからだ。

 そういう意味では社会主義、共産主義はいずれ亡びるだろう。施政者と同様、優秀な人物は良く働き、その成果によって欲望を満たしたい。共産主義ではそれを許さない。だからもし共産主義政党が与党になれば能力のある人は働かなくなるし、国は亡びる。

 ソ連は亡び、蒙古、ビルマ、キューバなどの国々は共産主義を捨てた。この主義は誰が提唱したか知らないが、どうせ馬鹿な学者であろう。そこには物質に関してだけの考察があり、精神は蔑ろにされている。働く優秀な人がいなければ国であれ会社であれ、いずれ崩壊するものだ。

 ソ連は崩壊したが、民族としての不当な誇りがあり、昔の栄光をまた追い求めている。だが退職した人が昔並みの仕事をできないのと同様、捨ててしまった共産主義は復活することはない。今のロシアは共産主義でもなく、民主主義でもなく、単なる独裁主義である。独裁者が国を操れるのは最長寿命がある限りだ。

 ロシアにはまともな産業がない。あるのは資源だけでこの単価は低い。だから資源だけで食べることはできない。それなのに最近は軍備に力を入れて国家予算の多くを継ぎ込んでいる。

 そのようにしてアメリカと冷戦をしてアメリカの経済力と対抗して、自国の経済が崩壊したのは最近だ。プーチンはそれを勉強しないのか。戦争になれば少しは軍備力で持ちこたえることもできるが、長続きはしない。

 人の行動の結果は頭脳の質と人柄の種類に基づく。中国人は頭脳が優れているが、人柄は尊敬されるものではない。習近平がいつまで持ちこたえることができるか分からないが、そう長くは政権のトップにはいられないだろう。人民の精神は商業的で、金が一番だ。だが正当な手段よりは人を騙してあるいは裏切って取ることを考えがちだ。

 中国にもいずれ商業主義社会が現出する筈だ。そこには独裁的な共産政治家は必要なく、商業を繁栄させてくれるリーダーを求めるだろう。中国の人民は勤勉ではないしエゴイストだ。物の生産の質やも低い。中国はアメリカ初め、ヨーロッパあるいは最近はアフリカにも好意を持たれていない。中国一国が全世界をリードすることはあり得ない。

 韓国は約束を守らない国である。会社対会社の取引で約束、すなわち契約を遵守しない会社が成り立つわけがない。この国ほど大統領の質が悪い国はない。約束違反を奨励し、力もないのに不当な要求をする。先はない。韓国も北朝鮮も昔のように日本の一部になるのが、人民に取って一番の幸せだろう。

 あるいは中国の一部になっても良い。一人立ちができていない国は国としての体を成していない。一番良いのは彼らの的外れたプライドを考えればアメリカの領土になれば良いのではないか。アメリカが受け入れるかどうかは疑問だが。

 日本の人民の質も大きく下落した。何が人として必要か、どのように考えれば自分の回りや所属している団体の利益になるかを考えなくなった。これは男女同権が叫ばれるようになって加速した。女性はこまやかな精神の持ち主であるが、大きく広い目を持って社会や世界を俯瞰するのは不得意だ。

 日本でも権利ばかりを主張する人が大半になってきた。主張しなくても心の中にはそんな精神が宿っているので、やがて芽を出す。だが権利の裏には義務が張り付いているのに気が付いていない。人に対する思いやりは消滅した。

 だがこの国の救いは技術者だ。彼らは良い物を作る意欲に燃え、それは趣味的でさえある。だから良い物を作るのに苦痛はない。暫くは日本の技術力が世界を席巻するだろう。

 ただ無能な官僚やその他大勢の政治家は度々失敗をし、人を困らせるだろう。試験を合格しただけの官僚には正当な精神が欠如しており、また普通選挙法により無能な有権者が無能な議員を選ぶ。これは国の損失である。

 昭和時代は豊かであり、人の精神も高潔だった。だがアメリカは日本の台頭を怖れ戦争に誘導した。だがすぐに復活し昔並みの繁栄を蘇らせた。官僚も政治家も総合的にみると日本国のために良く働いた。

 平成は貧乏な社会だ。馬鹿な政治家が過度なバブルを生成し、またアメリカに牽制され空白の30年を作ってしまった。橋本、宮沢、三重野、この辺りも実力は0以下であった。平成に青春期を迎えた人は運が悪かった。

 令和時代は経済的にも政治的にも全世界が流動的、激変的である。アメリカの最大の欠点、拝金主義のお陰で金を金で買う経済が頂点に達しつつある。いずれこれは崩壊するだろうが、我々はその時に備えなければならない。

 グローバリゼーションは利点ばかり強調されるが、その裏に大きな欠点をかくしている。規制緩和が進むと破滅する国、会社、人が溢れる。そういう意味ではイギリスはEUを脱退するのが賢明だ。暫くは経済が落ち込むがやがて再浮上するだろう。

 経済力に差がある国々が単一通貨に統一され、関税は撤廃された。優秀な国民を持っているドイツは繁栄するが他のイタリヤやスペイン、ギリシャなどはいつまで経っても浮かび上がれない。

 人には食料と家それにちょっとした遊びがあれば良い。イタリアがEUに加盟していなければあの文化の国はいまだ健在だっただろう。経済を急速に大きく反転させるのは止めた方が良い。

 やがてどこの国も物や事が飽和するだろう。その時どのように経済を発展させることができるだろうか。

 規制緩和は日本の策略だ。特許はたったの15年。すぐに期間は過ぎ、日本の技術力はその特許を利用して質の高いものを作るだろう。

そのうち飛行機製造を本格化して、アメリカ、ヨーロッパの飛行機産業を圧迫するだろう。その次が宇宙開発だ。それが経済的にどんなメリットがあるかは分からないが、少なくても兵器として商売の対象になるだろう。

酒巻 修平

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