ガリガリ君もう一本当たった

 一昨日はとても暑い日で、風邪気味の妻が夕食の準備をするのが面倒な体調だった。外で食事をすることにして、目当てにしていたレストランに向かった。

だがそのレストランは定休日でがっかりしながら、私も妻も風邪が治り切らない体を運んでいた。暑さに耐えかねて大好きなガリガリ君を買った。昔は60円だったが、今は税込み75円。

高くなったなと思いながら、一本取って、レジに持っていく。たった75円の商品を袋に入れようとしている店員さんを断り、その場で包みを破り、早速かじり始めた。久しぶりだった。

行儀悪く道々食べる。妻はそれを止めるが体が欲していて、忠告を無視する。食べ始めは楽しみだが、だんだん残り少なくなると食べるのが惜しくなる。とうとう最後までいった。

残ったスティックを捨てようとするがオーム以来町にはごみ箱がない。仕方なく入ったレストランでも棒だけは持っていた。料理を注文してそのスティックをテーブルの上に置いた。

ふと見ると棒に何か書いてある。老眼鏡を出して見ると何と、「一本当り」と読める。捨てようとしてごみ箱がなかったことが幸いした。

大分前になるが会社の事務所の隣のセブンイレブンで2回連続して当たったことがあった。一回目持って行ったら店員が無表情にガリガリ君を持ってきて、私にくれたが、当りの棒はごみ箱に無表情に捨てた。

メーカーにその棒を送れば無償で一本くれる筈だがそんな手間を掛ければ返って人件費が掛かるからだろう。とても迷惑そうな顔をしていた。

無償でもらったのもまた当り。もう一度持っていった。今度はいかにも迷惑そうな顔をしている。その時私はセブンイレブンが嫌になったが、これは自慢できる出来事だ。

 誰彼なく自慢吹聴してもどうも「すごい」とか「珍しいね」とか言ってくれない。がっかりしてメーカーの赤城乳業に電話した。一体何本に一本当りが入っているのか。その質問に担当者は普通に10000本に一本だと言う。ついでに聞いた。年間何本くらい売れているのか。答えは1億本。それだけで売上60億円x割引率になる。

 ということはそのセブンイレブンの店にはたまたま当りが2本配送されたのだ。そんな記憶が蘇ってきた。今回の出来事は娘に報告した。「あ、そう」だけの反応だったので、気落ちして知り合いの女性にそのことを言った。

 その知り合いの女性は時々トラブルの解決に協力をしてあげている。だから少し反応してくれた。「珍しいわね」。これでももの足りない。もっと何か言って欲しい。なにしろ10000本に一本しか当りがないのだ。

 3人目の人に言った。その人は前の2連続当りを覚えていて、「籤運が良いから今度宝くじを買って。お金を出すから」とやっと気が済む反応を引き出すことに成功。

 私は籤運が良くない。当たったのはガリガリ君だけで、どんな籤も当たったことがない。妻は時々当たる。一番大きかったのは神社の籤で「二名様ハワイ旅行招待」だ。

 時々気が向くと宝くじを買って知人に上げる。その中に1万円の当り籤があったのだが、これは私の運ではない。当たった人の運である。

 どうも人には一種のオーラがあるようで、サイコロを二つ、1のぞろ目が出るように念じると出る回数が極めて多くなるという実験をしたイギリス人がいた。それはどうも本当らしい。有名な著者で、本の中でそれを科学的に分析している。

 私はガリガリ君を買う時に当たるように念じた訳ではない。ただ何気なく買っただけだ。それが良かったのかも知れない。

宝くじで一等を2回当てた人がいることが報道されていた。私は単なる偶然だと思うが、それでは面白くない。殺伐とした世の中。責めて理由を付けてワイワイガヤガヤ話し合うのが楽しみだ。

 今日も一人ターゲットを決めてある。その人物に話してみよう。彼も私が2連続ガリガリ君の当りを引いたのを覚えているはずだ。どんな反応をしてくれるやら。たった75円で相当楽しめるな。

酒巻 修平

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