政治家、官僚のギリシャ詭弁術

 時々テレビで見かける韓国人女性の大学の教授がいる。韓国問題が発生するとテレビに出て来てその問題に対しての意見を聞かれる。

 「徴用工に関して最高裁は原告勝訴としましたが、日本はすでにその件を処理済みですが、その判決は不当と思いませんか」という質問が司会者からなされる。

 その韓国人女性は日本で生まれ、そして韓国での生活や仕事をしているはずだから日本と韓国の両方の考え方を知っているはずだし、話し方やスピードなどから頭が良いと思われる。

 その彼女は「韓国は不当に日本に併合された歴史がある。そういう背景があるので、その点は考慮しなければならない」などと答える。質問者はこの回答に不満で更に質問を重ねる。

 

 「でも1965年の合意で日本はその件に関して莫大な額を支払い、全て解決済みと両国間で合意しているじゃありませんか」。彼女の答え「国同士が合意しても、国民からすると自分の感情の問題が残る。それがこういう形で出て来たと思いますね」

 こんな話しが延々と続く。最初の司会者の質問は「裁判の判決は不当と思うか」というものだったが、いつの間にか日本の韓国併合や韓国人の精神問題に話がすり替わっている。

 どこかでこんな会話を聞いたことが記憶に蘇ってくる。それはオーム真理教事件の犯人、上祐史浩と答え方と同一なのを思いだす。

 彼らに共通する答え方は質問に答えるのではなく、聞かれたことと関連があるが、少し逸れた答えをするのだ。そして話しはだんだん遠くに飛んで行き、最初の質問が何であったか、忘れてしまう。

 この方法はギリシャの詭弁術にあるやり方で、最初の質問は「判決は不当と思わないか」であったが、彼女は韓国が正当でという前提で、日本の主張が正しいと知っているので、話しを違う方向に持って行っているだけだ。

 この詭弁術を破る方法は最初の質問に戻ることだ。彼女が何を言っても「いや、そんなことは聞いていない。判決が正当かどうかということだ。それを答えてもらいたい」と再度問えば良いのだ。そう言っても彼女はまた違う方向の答え方をする。

 結局彼女は答えない。そうすれば「貴方は答えることはしない。だから正当ではないと認めているんだ」と結論付ける。上祐の時もそうだ。問題は質問者の能力不足にある。質問者も彼女も多分ギリシャの詭弁術のことは知らないだろう。

 質問者は能力が低く、彼女の性格はひん曲がっているだけだ。テレビ局はそれを狙って視聴率を上げようとしている。だからテレビは信用してはいけない。

 政治家や官僚も同じ答弁をする。話し合いは互いに今持っている知識や状況判断を深めるために行うものだが、正当な方向に話し合いが進むことはまずない。それは質問者の能力より回答者の能力が勝っていて、回答者の人柄に問題があるからだ。逆の場合は失言になる。

 河野外務大臣の答弁は多少違うが質問に答えないという観点では詭弁術の部類に入る。質問者「全ての点でアメリカと合意したということだが、その内容は?」という質問者がしても、「全ての点ということは全ての点である」という答え。それでは答えになっていないのは明白だ。

 こんなケースは「国家機密であるから詳細についてはお話できない」くらいが誠実な答えであろう。だから河野氏が韓国の外務大臣と話しをしてそれが報道されると韓国人は不快に思うはずだ。木で鼻を括るような答えは不快だ。

 詭弁術を使う国の政治家は国際社会がどのように聞こうが不当であるのに、正当であるという前提で話す。だから聞く方は彼らが詭弁を使うことを考慮に入れて最初の質問を繰り返すことが必要だ。

 だが詭弁術はそのうちそれが詭弁だと判明する。そして自分の国に罪が降ってくるものだ。そういう風にギリシャ人は言っているし、歴史を振り返るとそれは事実だ。

 政治家が詭弁ばかり使うと国は亡びるだろう。正当に物を見、正当に発言すれば相手は許すものだ。

だがそうでない国があるとすればいくら認めても対応しても更に責める。これは殺人鬼の思考に良く似ている。そんな国はもう相手にされない。避けて通るかもっと腕力を駆使して奴隷のように扱うこと以外に方法がない。

酒巻 修平

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