ソラナックスの効果

 私には年を経てから心房細動による不整脈が発生して、持病になった。人(動物を含む)の体は脳から発生する電気信号により制御されているという確信が私にはある。そこで思い付いたのがソラナックスという自律神経調整剤を服用することだった。

 ある医者に紹介されて精神科の医者を尋ね、ソラナックスを処方してもらった。すると不整脈は1週間ほどで直ってしまった。それから何年も不整脈は出なかったのだが、あることを切っ掛けで再発したのだ。

 また仕方なくソラナックスを服用することにした。今度は簡単ではなく、服用すること1年くらいか。やっと治った。だがソラナックスには他にも作用があり、便秘気味の体質が治り、時々くる喉の詰まりもなくなった。

 それから不整脈は長い間出でなかったが、何年か経ってまたぶり返した。そうすると頼りはソラナックスだけ。また飲み始めたがもう1年を超えたが、不整脈は去らない。

 便秘気味の体調もか月ほど前に風邪を引いてから戻って来てしまった。喉も時々詰まる。どうしたことか考えてみるがどうも良く分からない。

 考えられることは老齢化しかない。だが同じような年の人でも不整脈を持っている人は35%くらいだと言われていて、どうして私がその中に入っているのか、考えるのだが判然としない。

 もちろんこんな慢性病は医者では治らない。循環器科の医者に掛かっていて、どんな機序で不整脈が発症するかは分かったが、元になる脳との関係は現在の医学では解明不能である。

 本来は脳から電気信号は心房に直接来て心室をコンスタントに動かすのだが、心房細動の人では4本の肺静脈の根元を経由して来てしまうので、一分間に200以上の脈拍を起こす電気信号が心房にやって来る。

 赤ん坊は成人より沢山の血液を必要とするので、私のように4本の肺静脈を経由して多くの脈拍を発生させる。それが成長するに従って肺静脈の経由場所が塞がって成人のように電気信号は心房に直接来て60~80くらいの一定のリズムを刻むようになる。

 それが原因不明(多分心因性)で赤ん坊のように肺静脈を経由するように幼児帰りをしてしまう。それが心房細動性の不整脈である。

 ところでほとんどのケース医者は病気を治せない。彼らが当面目的としているのは症状を軽減し、消滅させることだ。だから病気は持ったままなので、何かした拍子にその病気の結果として症状が復活してしまう。

 医者を非難することはできない。科学は随分進歩したが宇宙の始まりや終りなどと同様人の体の制御機構は解明されていないのだ。我々が医者と呼んでいる人は臨床医で、彼らは自分自身で病気の原因を含む人の体のことを研究する人ではない。

 例えば便秘にしても何故便秘になるのか、心因性とは言う医者はいるだろうが、それではその心因性では脳がどのように間違ったあるいは不足な作業をしているのか、質問をしても応えられる医者はいない。

 たまにストレスだと答える医者がいるが、そうするとストレスは脳がどのようになっているかという新しい質問が発生する。だからストレスと答える医者は患者と真摯に向き合っている人ではない。分からないと答えるのが現状の正しいありかただ。

 体は各器官に生まれつき備わった作業プログラムがあり、脳は各器官の調整をする。ある器官の働きが不足であればそこにより多くの血液を送り、調整するように電気信号を発する。それでその器官の作用が充分に働くようになれば、脳は良く働いたのだ。これが健康というもので、そうでなければ病気になる。

 脳は器官間の調整だけではなく、独自の作業プログラムを持っていない筋肉や血管の作業も司る。命令は全て電気信号で行われて、各器官や筋肉、血管などはそのデジタルの電気信号を変換して臓器、筋肉、血管その他はアナログ作用を行う。

 体はデジタル/アナログの総合体で、脳が全ての作用とコントロールしている。しかし脳が上手く働かないと病気になり、それを治すのも脳である。それをアンドルー・ワイルという人は信念と呼び、全ての医療行為はプラセボ反応を頼りにしていると考えている。

 これは概ね私と同じ考えだが、そうすると医者は人の自動治癒作用を起こすことを目的としているようだ。

 体が正常に動く健康状態にあるか、どこかに異常がある病気かは全て脳が如何に働くかによる。しかし脳を効率良く働かせるにはどうすれば良いのか、まだ科学はその方法を編み出していない。

酒巻 修平

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