テレビ文化の終焉

 私もネットの記事、Youtube などをしょっちゅう見る。注意しているとこのところ広告が目立つようになった。裏を返すとその分テレビのコマーシャルが少なくなったことを意味する。

 NHKと違って民放はコマーシャル料を徴取して運営されている。それなのにコマーシャルが少なくなってくれば番組を製作する費用を減額しなければならない。

 いまでも良い番組が少ないのにこれ以上製作費が減額されればどんな番組になるのだろうか。流以下のタレントを使ったバラエティー、あるいは旅番組、探訪、クイズなど暇な中年のおばさん、高齢者など用の番組ばかりになってしまうだろう。

 テレビ制作に予算が回らなくなったのはコマーシャルが少なくなったからだが、その元はコンピューターの更なる普及があるからだろう。

 だがテレビはテレビで良い所がある。画面が大きいし、操作がとても簡単だ。しかし番組が面白くなければ致命傷である。

 それに対してテレビ局の上層部は手を打って来たのか。新しいものが出来くれば昔からあるものは淘汰されがちなのは承知しているが、それにしてもテレビ局が考えたことは少ない制作費で何とか番組を構成しようとしたこと以外に思い当たらない。

 特にBSが酷い。再放送でほとんどの番組を組み立てているように見える。実際はそうではないかも知れないが、ドラマは現代劇、時代劇を問わずその傾向が強い。

 BSはコマーシャルもいただけない。人を半分騙すようなものが多い。血圧が130を超えたらこれを呑め。だめなら医師の診断を受けろ。これって何を意味するのだろうか。

血圧の130台は正常の範囲だろう。それをさも病気のように言い張る。膝の関節や腰の痛みに聞く薬。医師でも治し難い神経痛がそんな売薬で直る筈がないではないか。

 私は時代劇のファンだがあるドラマなどはもう5回も見たものがある。多分30年も前に作ったものだろうが、出だしの部分を見れば全ての筋書きを話すことができる。

 テレビが普及する前の娯楽は本であった。小さいころは本を買うお金がなくて貸本屋で良く本を借りて楽しみに読んだものだ。テレビが普及し、さらにコンピューターのネット記事がYoutubeなどで流されると本の販売は激減した。

 だから本の内容の質は大幅に落ちた。ノウハウものが花盛りであるが、もうミリオンセラーなど聞いたことがない。一作品で20万部も売れればヒット作品であるので、いきおい本のタイトル数は多くなった。

 文章を作れない若者が増えたというのは本を読まなくなったことも原因の一つだろう。私は本を良く読む方だが、今は古本をアマゾンで買って読んでいる。

 ラジオも娯楽の主流から外れた。いまだにラジオを聞いている人も勿論いるが、深夜などに集中している感がある。

 誰かがテレビは1億人総白痴を担うだろうと言ったが、残念ながらそれは当った。全くの駄本も多くなったし、テレビはやらせのオンパレード。言いたいことも言えない解説者が当り障りのないことばかり言っている。

 確かにネットの記事は面白い。偽情報などがあるから注意して見ないといけないが、ただ見ているだけでは被害がない。娯楽には持ってこいだ。私は老齢の部類に入るがテレビよりネットの方が数段面白い。

 というかテレビはスポーツ番組と時代劇しか見ない。役立たずの野党と誤魔化しの与党の対談、論戦など阿保らしくて見ちゃおれない。

 どこの食堂に入ってもただ「美味しい」と演技をする売れない役者。今テレビに出ているのは2流のタレントしかいない。テレビに出るイコール2流だ。

 予算がないから金を掛けない番組を作るか。何とか予算を付けてまともな良い番組をつくるか。

 もっとも受験勉強で頭脳が低下した若者には良い番組を提供しても理解されないかも知れない。テレビよ、さらば。そのうちネットでテレビ番組と同じものが放映されるかも知れないな。

酒巻 修平

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