猫は何を知っているか

 今日はもう大晦日である。勿論太陽と地球の関係など自然がそうさせたのではない。人が暦というものを作り、改良してそんなことになった。

 明日は正月だ。駅伝が大好きな私はニューイヤー駅伝やその後の箱根駅伝が開催されるのを楽しみにしている。だから外出はしない。

 今年も色々あった。相変わらずイスラム教徒の過激な人物が自分の同胞を殺害するし、独裁者は人類が全て自分の言う通りに動くよう願い、行動する。

 世界の覇権を争ってアメリカと中国が経済的にいがみ合っている。これは今一休みをしているが、再開され、株価はまた下がるかも知れない。

 国家が支出する費用がだんだん多くなり、赤字国家が増加してきたというのに、税金を下げる競争をしている。

 これはグローバリズムがもたらした弊害の一つだが、企業も実際働く社員に還元されることが少なくなり、一部の株主を優遇する。

 だからアメリカでは1%の人がアメリカの富の40%を独占している。そしてその状態が加速的に拡大している。

 日本は特に人がだんだん長生きになり、それは良いことなのだが、それが社会を不安に陥れることもある。

 多くの国では学校が何かの試験の予備校化し、本当の勉学がなされていない。これは自分が人に優先しようとする考えで、だから道徳心は低下している。

 友達は助け合うことをせず、ただ会って話をし、食事をする関係になった。もう昔の自己犠牲の上に立った友達関係など見かけない。乙女は姿を消した。

 新聞を初め、テレビも真実を報道することを止め、金儲けだけが存在する詰まらない団体になった。

 法の目をかいくぐる人が増え、そのためどの国の政府も必要以上の法律や規則を作り、人は自由を失い、自分の良心や道徳を規準に行動することができなくなった。

 世界は全体的に豊かになったが、それでもまだ満足に食事をできない人が50%以上いる。何としたことなのか。

 必要があるのかないのか、人は地球という棲み家を出て宇宙に人を派遣する。人が乗らない乗り物も打ち上げ、何かを見つけ出そうと懸命だ。

 地底から石油を掘り出し、その力を利用して電気を作り、使うものを製造する。いつの日か石油はなくなるのか、それとも再生産されているのか、どうも分からない。

 人は医学という技術を発達させたが、病気はまだ治すことができず、人の自然治癒力に頼っている。医学は産業か人を救済する術か。

 住んだり、仕事をする場所が限定されるからか、それとも見晴らしを求めているのか、昔では考えられなかったような高いビルを作り、土地の価値は相対的に下がった。

 国民同士は仲良くしたいのに、政治家という職業人が出しゃばって来て、できるだけ国同士が仲良くしないように努力する。

 その政治家は人を殺すことを目的とした軍隊という組織を作り、隙あらば他国を攻撃して自国の領土を広げようと努力する。

 本来の目的を拡大して交通の妨げをする交通警官といういかがわしい存在がいる。彼らのボスは交通の安全より金を国民から取ることを優先して行動する。

 だが世界全体を見るとより多くの人が食料を得られるようになった。これは大切なことで猫はそれが羨ましい。

 野良猫は必死になって食べ物を探すが競争相手の猫を殺すことはしない。だから永久就職するためにどこかの家に飼ってもらいたいと必死の努力をしている。

そんなことを考えている私を見て元野良猫の「たま」はにゃあと鳴いた。それが私の大晦日であった。

酒巻 修平

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