2020年箱根駅伝

 今回の箱根駅伝では全10区の内7区で区間記録が生まれた。総合結果も新記録で記録ラッシュになった。

 天候に恵まれたこともあるが、原因はそれだけではないだろう。一つには選手自体の走力が増したことが最大の原因だが、その裏には記録が出るお膳立てもできているようにも思われる。

 ネットにも書いてある通り、靴がよりスピードが出るように設計されている。区間賞を獲得した選手全員がナイキ社製の厚底の靴を履いていたそうだ。

 話は変わるがフィギュアスケートのグランプリファイナルでメダルを独占したロシアの選手は15,16歳ととても若い。

 フィギュアスケートには体が細くて軽いと有利だという特徴があるが、若いということはスポーツ全体に言えることのように思える。

 やがて日本のオリンピアンは20歳未満の選手に独占されるような気がしてならない。

 芸術にしろスポーツにしろ、幼少期から始めた方が最終的な結果が良い。ピアノの演奏でプロを目指す人は3歳にならないころからピアノに慣れ、練習するように仕込まれる。

 これは筋肉や感性は小さな時に始めた方が良いとの人間工学に基づくものだが、走るという競技も例外ではないだろう。

 箱根駅伝に出場する大学の偏差値が大きく上昇し、大学の経営にも貢献する。大学はそのための予算をかなりの額を計上する。

 その予算に基づいて大学のスカウトマンは有望な選手を求めて高校を訪ね、優秀な選手は多分相当な好待遇で大学に迎え入れられるだろう。

 大学では科学的なトレーニング方法が取り入れられ、選手はフォームの改良をされ、練習のスケジュールが組み立てられる。

 今回の大会でもほとんどの選手のランニングフォームは良く、もう脚だけに頼った走法を取る選手は下位校の一部選手に限られる。

 これからもっともっと効率的な走法が採用され、アフリカ系の選手に負けないスピードと耐久性を兼ね備えた選手が出て来るはずだ。

 素質の高い選手、優秀な監督、コーチ、練習環境、走るのに適した食事、練習の量や質、などがこうした新記録を打ち立てる。良い成績に繋げれば、大学の投資は無駄ではないのだ。

 これから選手は区間賞を狙うのではなく、区間新記録を狙わなければ自分の責任が果たせない時代が来るのは間違いがない。

 もう破ることができないと思われたような記録も今まで破られてきた。大学生の年齢、18から22歳くらいは最も体力がある時期だ。

 もちろん体力だけが勝負の行方を左右するのではないが、体力はスポーツに置いて良い成績を残すのに最も大切な要素である。

 その競技に向いた体力を備えるには幼少期から訓練するのが良い。フィギュアスケートではもうそんな時代が来ている。

 相撲では若乃花、貴乃花がそのような環境に育ち見事花を咲かせた。相撲はプロで優秀な成績を上げれば収入も莫大になる。

 マラソンや駅伝の選手がそんな社会状況に飲み込まれないとは断言できないだろう。箱根駅伝を走る選手は大学の経営をサポートするために走っているとも考えられる。

 そうだとすれば彼らは半分プロなのだ。この駅伝で優秀な成績を上げた選手は大企業から誘いが掛かる。

 プロというのが言い過ぎであれば、彼らはプロ予備選手なのだ。箱根駅伝を走る選手はまだ若い。強靭な精神力も持っていないかも知れないが、それも監督が指導していくと思われる。

 箱根駅伝は走る前からある程度結果が見えているとも言えるだろう。今回優勝した青山学院の監督は優秀だと思う。

 それに比べて山梨学院は一部の卓越した選手に頼るところが多すぎはしないか。現にアフリカの選手が躓けばその後は大崩れになる。

 悪いが良い成績を残そうと考えるなら監督もしくは責任者は交代した方が良い。相当予算を取って選手集めをしていると思わるが、私の見方は皮肉っぽいだろうか。

酒巻 修平

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