中国人はどうしたのか

 中国は文化発祥の地の一つである。太古から文明、文化が発達し、それが周囲の国に伝播していった。

 日本も中国の影響なく、古代の歴史を語ることはできない。それほど中国は偉大な国であった。

 周りを異民族に囲まれていて、国を乗っ取られたこともあるが、そんな占領した国でさえ、中国の文化にすぐに染まった。

 世界にはいつでも多くの国があったが、中国ほど偉大で長く続いた国はなかったと言っても過言ではないだろう。

 戦争に明け暮れていたので、当然優秀な軍師を多く排出した。その中には諸葛亮、太公望、張良など我々が高等学校で習う名前も多く見られる。

 中国の言葉は他にあまり類を見ない表意語であるし、複雑な字形を使用するので、極めて優秀な書家も多く排出した。

 王義之、欧陽詢、顔真卿などは特に有名で未だ日本の書家の手本になるほどだ。書にも色んな種類があり、楷書、行書、草書、亀甲文字などそれぞれに味わいが深い。

 詩人も綺羅星のように並び、日本人はこれらの詩人たちに学んだ。杜甫、李白、白居易、王維など、誰でも彼らの詩を学んだものだ。

 当然中国にも悪人はいただろう。あるいは心至らない人が多数を占めていたと思われるが、その人たちへの教えとして、孔子、孟子、老子、韓非子など深い思想を授けた。

 特に孔子は世界4大聖人の一人で、キリスト、釈迦、マホメットと並んで人の精神に大きな影響を与えたことだろう。

 だがこの国でも政治家と一般人は精神的、物質的に隔絶していて、一般人は政治あるいは政治家に関心をあまり持たなかった。

 だから政権が交代しても彼らは痛痒を感じない。これからは漢だ、晋だと言ってもああそうかというくらいで、生活には何の変化もきたさなかった。

 大きく見ると政治家がどんなに偉大であっても、人には寿命というものがある。その政治家が死亡すると生活環境が変わり、だんだんと一般人民が欲する世の中に変化していった。

 それがフランス革命であり、多くの王族たちもその権力を一般人民に移譲していった。

 やはり歴史は人民が作るものであり、政治はその人民の望む方向に進んでいくのは当然の成り行きである。だから人民が賢ければ国は良くなり、低俗になれば国もそれに従う。

 日本で戦国時代が終わったのは誰もがもう戦争に飽き飽きしたからに相違ない。ただ徳川が自分の利己的な制度を引いたがために250年ほどで消滅して、明治が始まった。

 明治が始まると一部階級制度を消滅させるものだったが、まだ特権階級が存在し、それは第二次世界大戦まで続いた。そんな特権階級を欲するのは人が持つ業であろうか。

 だがやはり第二次世界大戦での敗戦を受け主権は一般人民の手に渡った。そして今に至る。

 多くの偉人を排出した中国はどうしたのか。中国料理は世界3大料理の一つに数えられていると言うのに、段ボールを食材に混入させ、金儲けだけに現を抜かしている。

 あんなに偉大だった国が今や後進国である。理由はいくつか考えられるが、科挙の制度がそれに一役を買った。

 そして共産主義。それは名ばかりで、実態は独裁主義に過ぎない。彼らは歴代の皇帝が行った事績を学ぼうともせず、幹部が国の資産を簒奪している馬鹿げた国に成り下がった。

 中国はどこへ行くのだろうか。アヘン戦争に破れ、やっと独立できたと思えば国は独裁主義に落ちいった。

 初代党首の毛沢東は能書家であったが、その後のトップは単なる薄汚い一介の政治家に過ぎない。

 一般人民は今こそ力を出さなければならない。そうでなければ中国は歴史上の文化を持って国というだけで世界からそのうち無視されるだろう。

酒巻 修平

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