新聞の読み方

 もう何十年も前になるが取引先の調査会社の人が「今売れている商品は新聞の宣伝広告を見れば分る」と教えてくれた。

 それから時々新聞の広告を見ているが確かにその通りだと思える。新聞の報道は記者が行うが、広告は新聞社以外の会社が制作して行っているようだ。

 私は評論家ではないので、新聞は一紙しか読まない。だいたいどの新聞も同じようなことしか書いていないので、それで充分だ。

 いつか朝日新聞の「天声人語」で、当時の法務大臣が何人か死刑の執行を行う指示を出した時、その大臣を「死神」と称した馬鹿記者がいて、大きな問題になった。

 法務大臣の役目の中にはそういう指示をすることが入っているので、その大臣職を引き受けたらそんなことも嫌でもしなければならない。

 だが朝日のコラムではその法務大臣を「死神」と称して非難した。これで私はかちんときた。もともと朝日は文章が下手で、意味が複数に読み取れることが多く、辟易していたので、これを機会に朝日新聞の購読を中止し、読売に変えた。

 朝日は大阪発祥の新聞で、私も大阪出身だが、東京に対抗する傾向が強い。東京税関で輸入を禁止された物品を大阪税関で許可された体験もある。

 今首都は東京でビジネス中心も大阪中心から東京へ移った。大阪や他の地域にある大きい会社でも東京に本社やそれに準じる支社を置くことも多いだろう。

 大阪はビジネスの町でそれが東京に行ったことでコンプレックスを持っている。その所為か、朝日は政府に悉く対抗する思想を持っている。

 例の従軍慰安婦の故意の誤報もあるし、3.11の震災の時の原発の職員の行動などに付いての誤報は身を犠牲にした所長の行為の評価を大きく下げるものだった。

 そんなことに嫌気が差したのか、幹部社員で新聞から離脱した人も知っている。この会社には人として持つ誠意が感じられない。

 読売の一面のトップ記事を去年の5月日から毎日欠かさず記録している。だが今調べたら一日抜けているところがあった。随分注意したはずだが、こういう脱落もある。

 これは私の間違いだが、人には必ず間違いということがある証拠だ。誤字脱字、抜け落ち、日にちの間違い、間違いはどんなところでも発生する。

 だから間違いは発生するものだとして、予め間違いが起こったときの対策をしておかなければならないのは当然だろう。

 間違いはどんな場所やオケージョンによっても発生する。一番問題なのは交通事故だろうか。最近は故意に自己を誘発させる輩もいるようだが、これは間違いではない。

 医療過誤もそうだ。医療機関の大きいところは看護婦などに保険を掛けて、万一に備えていると聞くが、訴訟に持ち込まれるケースも多いらしい。

 新聞の大きな収入源は広告だ。それが様変わりしている。今調べたら読売には求人欄がない。これは大きい収入減だろう。

 会社側に取って、人材を採用するのは大きな費用が掛かる。新聞広告で求人できていたが、だんだん効果が薄れて、今は人材斡旋会社に委託して社員を採用することが多い。

 他には本の広告が多い。それを見るとノウハウ本が並んでいる。だからそんな本を買う人は物を考えずに人の考えややり方を真似るのだろう。

 こうすれば頭が良くなる、金持ちになる、整理整頓ができる、人との付き合いが上手になる。そんなことが本を読んだだけでできるわけがないのを気が付かないのだろうか。

 駄本率は非常に高くなった。読みたい本を探すのは並大抵ではない。発行所は良い作者の獲得に大きな努力を払っているし、読者は良い本を読みたい。

 ニーズは合致しているのになかなか上手くいかないのは良い作者がいないということだろうと想像する。

 第一面の裏はテレビ欄だ。テレビも面白い番組が少ない。インターネットが発達して新聞や本へのニーズが落ちてきたし、文章を読むのが苦手な人も増えた。

 これから日本も世界も何処へ行くのだろうか。どうも行く先には花園がないように思えてならない。いっそ新聞を読むのを止めようかと思っているこのごろだ。

酒巻 修平

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