英国EU離脱、始まる「苦難の道」

今朝の読売新聞の第一面、地球を読むという記事で、細谷という大学教授が英国のEU離脱を「苦難の道」だと説明していた。

このことで英国は二つに分かれ、問題が生じるし離脱が英国の苦難の始まりだとしていた。

果たしてどうだろうか。私は何も詳しく知らないし、そんな経済あるいは政治の評論家でもない。

だが気になるのはこういう将来の予想、展望には一番肝心なデータが含まれていないことだ。

それは人の考え、感情が氏の論には含まれていない。学者と称する素人が陥る大きな欠点だ。

多分この人は経済のことを主に考えているのだろう。だがこれからの世界は過度なグローバリズムを反省し、それぞれの国が特徴のある経済、文化を推進していきたいように思うのだ。

氏は本当の貧困を経験したのだろうか。そうかも知れないし、そうでないかも知れないが、多分食べる物もないような赤貧を経験したとはないだろう。

食べ物がない人は生きるためには何でもする。大量に流入する難民は食料もなく、その中には多くの飢餓者がいる。そしてその何人もが死んでいく。

その原因は何だろうか。グローバリズムは競争を生む。貧困な人は生きる能力が相対的に低い人だろう。そういう人がグローバリズムの犠牲になっている。

かつて日本の大会社ではある意味の社会主義があった。同期入社の物はかなり長い間同じ給料をもらっていた。

能力がある人は課長、部長になったが、給料はそう変わらなかった。ただ懸命に働いてもらうために会社は課長、部長というタイトルを与え、精神の満足感を満たしたのだ。これは社会主義に他ならない。

どのようにしてそんな制度ができたのか。江戸時代にそんな制度の基礎があったのか、今考えると良い時代であった。

それがグローバリズムの名の元にそんな良い制度が消滅し、大会社内でも貧富の格差が生れた。

EUはグローバリズムの考えの元に作られたと思う。理想は理想として尊ぶべきだが、気が付かなかったグローバリズムが存在していて、その悪影響を恐れたイギリスがEU離脱を決めたのだろう。

素人の私が予想すると学者より当たる確率は低いかも知れないが、イギリスはある期間苦難の道を歩くかも知れない。

だがその道の向こうにはイギリス本来の生きる道があるように思えて仕方がない。

いずれ世界は助け合わなければ人類は大きな困難に直面するような気がする。

やがて世界の人口は100億人に達する。だがその後は減少に転じるだろうというのが学者の見方だ。

そうだとすると全世界は人口減少に悩むことになりそうだ。どの程度の人口が適正か判断のポイントはいくつかあるが、多すぎてもいけないし、少なすぎても駄目だろう。

少数の人が大きな資産を独占することは人類にとって許されない。それは貧困を助長し、使われないのに保存された資産は人を困難に陥れるだけだ。

グローバリズムにも長所があるだろうが、どうも短所が如実に現れてきたように思える。

それをトランプ米大統領は自分の本職から直感的に嗅ぎ取っているだろうし、ジョンソンも理解しているように思える。

そのうち経済的にも武力的にも戦争はなくなるように思えてならない。世界が一致団結して危機を乗り越えなければならない事態はいつ発生するか分からない。

恐竜を絶滅させたような隕石が再度地球を襲うかも知れないし、温暖化、寒冷化が進み、食料が人を生存させるに足りないことも起こる可能性も排除できない。

どんなにグローバリズムが進んでも行きつく先は過当競争だ。貧富の差は大きくなるばかり。それをジョンソンは止めようとしているのではないか。

長いスパンで考えると人間が長く存続するにはどうすれば良いのか。難民は不必要な存在だろうか。

難民を受け入れるとその国は一時的な困難に襲われる。だが遠い将来、その難民たちが大きな役割を果たすかも知れない。

今まで学者は人に関する予想を沢山してきた。経済もそうだし、社会問題もそうだ。だが予想が当たる確率は高くない。人の精神力が判断するデータに入っていないからだ。

酒巻 修平

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