地球温暖化と二酸化炭素
地球が温暖化していて、その影響が地球規模で各地に異変を起こしていると言う。
ツバルだったか南洋のある島国は海の水位が高くなり、今にも国全体が水没の危機にあるそうだ。
アメリカでもハリケーンが頻発するし、日本では九州にしか見られない蝶が関東でも目撃されたというニュースがある。
このまま温暖化が進めば地球全体が熱帯になり、人類の生存も危ぶまれる。
人類は200年ほど前に始まった産業革命以降、工業化が盛んで化石燃料を大量に使用し、その結果大量の二酸化炭素が発生し、地球上で発生した熱を閉じ込めるという説が流布している。
その説はいつの間にか真実と誰もが信じ、その対策を講じるよう各国が知恵を絞り、京都議定書の締結を嚆矢として二酸化炭素の排出を規制する対策を取り始めた。
二酸化炭素の排出を制限するということは工業を制限することであり、それは工業国の製品の生産に制限を掛ける。これはパリ協定というらしい。
勿論反対する声もある。アメリカの大統領になったトランプ氏はその先鋒で、パリ協定から離脱した。
彼には言い分がある。統計を詳しく分析すると地球は決して温暖化していない。それに二酸化炭素がもっと多かった時期が過去にあった。それでもそのころ地球の気温は低かったというのである。
どちらの言い分が正しいのか、考えてみると地球温暖化の原因が二酸化炭素であるというのは仮説である。
ここでやはりアインシュタインの言葉を思い出す。「真実とされたこともその証明がなされていなければ、真実とはできない」
至極当たり前なことを至極当たり前にアインシュタインは発言した。かつて石油は40年で枯渇すると学者は唱えた。
それからもう50年の年月が経過している。それなのに石油は増産され、アメリカさえも輸出している。
価格は下落傾向にあり、あと100年以上枯渇しないとされている。これも仮説だから、真実と断定できないが、今現在石油は枯渇していないのは真実である。
地球温暖化の原因が二酸化炭素であるとすることに対する反論は、例えば都市部だけがそうなっているのではないかというものがある。
都市部はコンクリートで舗装され、熱が反射して熱くなる。それ以外では太陽の活動が一時的に活発化した。などの説があり、トランプをそれに飛びついた。
このように真実と証明されないことが真実として受け入れられる場合、その原因が必ずあるはずだ。
それが二酸化炭素排出権といういかにも胡散臭い商品だ。どうも裏で糸を引いている人物がいてその人物がもっともらしく仮説を利用して利益を得ているのではないか。
それが米元副大統領のアル・ゴアだ。この人物は大統領になり損ねて、商売人に転身したらしい。
昨年日本にも来て、その仮説が真実であるかのように熱弁を振った。今まで計画通りに進んでいた彼の商売がトランプに邪魔されたので、必死の努力をしている。
本当に二酸化炭素が地球に温暖化をもたらしているのか。二酸化炭素は空気より密度が高い物体である。
その物体が地球上で発せられた熱を地球外に放出されるのを妨げているというのがその論の根拠だ。
だがそうだとすると太陽の熱も地球に届く率が低下するのではないか。そうするとそれは寒冷化をもたらす。
太陽からの熱は輻射熱で、地球上で発する熱はそうではない。だから熱の伝わり方は違う。
さてどちらの言い分が正しいのか。どちらの言い分も胡散臭い。
酒巻 修平