2021年大相撲初場所 10日目まで感想

拙い拙い、とても拙い。大相撲の質がとても低下しちゃっている。その内容を書いてみよう。

先場所になるが、照ノ富士と貴景勝の千秋楽の取り組み。これはとても興味がそそられた。本割では私は照ノ富士が勝つと予想した。

何故なら貴景勝の表情から彼が大きく緊張していると読んだからだ。それまでそんな緊張をしている貴を見たことがなかった。

この一番に勝てば貴景勝の優勝という場面だったが貴は見た通り極度の緊張状態にあった。案の定貴景勝は実力を発揮できず敗退。優勝決定戦にもつれ込んだ。

優勝決定戦で今度は照ノ富士が緊張。貴はやけくそになったのか緊張の様子が見えない。私は照ノ富士のファンだったから照に買って欲しかったが、駄目だと諦めた。

両者とも勝てば優勝という取り組みで極度の緊張に襲われて敗れた。貴景勝は精神が太くそうであれば横綱になる可能性が高いと読んでいた。

大相撲協会は日和見主義で白鵬、鶴竜の両期綱の衰退が激しいし日本人横綱の誕生を心待ちにしていたので貴景勝はその点大きなチャンスであった。

貴景勝はそこそこ実力があるが押し相撲。安定的な成績を残すのは無理だと睨んでいたので早期に横綱に昇進させるのは面白くなかった。

ところが今場所が始まると貴は初日から破れ、連敗が始まった。正直私はほっとした。この程度の力士が横綱になるのでは相撲の質が大きく低下する。だが負けが混んで横綱昇進は絶望的となった。

これは大相撲に取っても喜ばしいことで、もし貴が本当の実力を備えた時は立派な横綱になり、大相撲は繁栄するだろう。

さて今場所はそんなことで3大関の内1人が休場に追い込まれ、2人がカド番に立たされている。大体横綱に上がれない大関はいずれ陥落する。最近では豪栄道、琴奨菊、高安、栃の心がそうだ。照ノ富士はまだ分からない。

理由は色々あろうがまず怪我だ。ほぼ全力士が怪我を抱えているので怪我で力が発揮できないと理由を述べるのは単なる言い訳だ。引退した日馬富士、鶴竜は怪我に泣いたけれど横綱には昇進した。怪我がない前に昇進したかもしれないがそれは卓抜した実力があったからだ。

白鵬は最近こそ怪我が多くなったがそれまでは怪我などしなかった。だが品性が悪すぎる。綱を締める条件として心技体が求められるが一番大切な心が欠けている。

下から上がってきた時は好青年だったが地位が上がるにつれて不遜に陥った。相撲協会に残るようだが協会は充分注意して勝手な振る舞いをさせてはならない。

彼は引退した朝青龍の生き様を多く真似ているが全く紳士とは言えない言動が多い。もったいない。古今無双に近い力士なのにこれじゃ悪い意味で歴史に名を残してしまう。

今場所の休場も頂けない。もう最近は真剣に相撲道に精進することはせず拝金主義のような態度を多くみる。場所前に慎まなければならない飲食を大勢で行いそれがコロナ感染の原因ではないかと推測される。だらしない。

今場所は休場力士が多すぎる。十両など何人休んでいるのか。幕内でも横綱2人、大関一人、前頭も3,4人かな。客はよく「金を返せと言わないな」あるいは相撲協会は割引にすべきだ。相撲ファンに甘えている。

話しは元に戻って出場している2大関の相撲振りには興味がある。確かに実力はある。だが関脇以下の力士との差は大きくない。だからこれからの場所、何度かカド番を迎えるだろう。

10日目の正代がそうだ。勝ったがあれは拾い勝ち。頂けないな。稽古も碌にしない隠岐の海を相手にあの様。もう少し強いと思っていたががっかりした。

前半中盤の朝之山も頂けない。11日目は照ノ富士との一番。実力は照の方が上だが何しろ肝心の膝が満足に使えない。照に勝って欲しいが五分五分と見ている。

大栄翔はどうか。これも勢い相撲。上の力士は恥ずかしくて逃げたりしないが下の力士にはそんな遠慮はない。逃げるし奇手も繰り出す。解説者が下の力士との取りこぼしに注意するよう言っていたが将にそれが的中した。

まだ大関は駄目だし、優勝もして欲しくない。なるほどと納得できるまでにはまだ時間が掛かる。8日目からが下の力士との取り組みだがたいしたことがない輝にも手を焼いていた。これで下の力士とは2勝2敗。どうしてそれが優勝できるのか。もし大栄翔が優勝をさらうとすれば大関、関脇がよっぽどぼんくらなのだろう。

私は照か朝か正に優勝してもらいたい。そうでなければ力はたいしたことがないのにたまたま気が充実していた力士が優勝してしまう。これでは大相撲が泣く。

このところ関脇以下の力士の優勝が目立つ。だがそれはたまたまだ。優勝力士のその後の成績を見れば分ることだ。

朝之山や正代は優勝の次の場所、怪我をして休場。カド番で相撲を取っている。正代が給金を直した取り組みの後極めて嬉しそうな表情をしているところをテレビカメラに捉えられた。恥ずかしい。あれが大関か。だから10日目のような相撲を取るのだ。

さて怪我の原因だが、体重が増えすぎるからだと言われるが私が見たところそれ以外に大きな原因がありそうだ。

体重があるが故に自己の身体を弾丸のように使用して相手にぶつかる。これでは怪我をするはずで相手の力士も犠牲になってしまう。

体勢がコントロールされていない。白鵬の全盛期はそうではなかった。力を胸板の一番厚いところから伝えていき、下半身も安定的だった。だから怪我がなかった。

少し衰えた時彼は背中に絆創膏を貼っていた。私はやはりと思った。力の掛け方が正当的なのだ。慌てると体勢はやや崩れて負けることがあったがそれ以外はほぼ完璧だった。

大砲から打たれた弾丸、それが最近の力士の取り口だ。勝ってもどこから落ちるか分かったものじゃない。落ちなくても筋肉を無理な形で使うので怪我に繋がる。すなわち行き当たりばったり戦法を取る。また親方や解説者もそれを良しとしている。

だから立ち合いが大切だと教えられる。双葉山の「後の先」は今もうない。「先の先」を目指すとこれ怪我だ。体全体のスピードを求めず当たる瞬間の筋肉の力を大切にしたい。

番外では解説者、アナウンサーもどうかと思う。10日目のアナウンサーの名前は忘れたがとにかく甲高い声で落ち着きがないのが甚だしい。舞の海さんが落ち着いて話しているそのムードを壊す。

このアナウンサーには間違いが少なかったが他のアナウンサーは間違いだらけ。力士名、決まり手、星勘定。何でも間違う。まともな人は1人か2人。

行司はどうか。最近行司差し違えが多い。昔は三役格の行司が差し違えると引退願いを提出したくらいだが、今は平気だ。それに運動神経が鈍すぎ、力士に押し倒されそうになる人が多い。あれでは力士の思い切った動きが阻害されるのではないかと心配になる。

行司は審判員の一人であるはずだがそれが判定に参加させてもらえない。まあ行司の力が落ちたからそれはそれで適切かもしれないが、逆にそうだから差し違えも増加するのではないか。行司の真剣味が薄れてはいないか。

一方審査役の親方は適正か。10日目の正代対隠岐の海の一戦。確かに隠岐の海の右親指が早く土俵の外の砂を掃いた。だが正代の体も死に体だった。舞の海さんは慨嘆して「その判断になりましたか」と言っていた。審査役はどうしても正代を勝たせて場所を面白くさせたいのだと疑ってしまう。

北の富士勝昭さんはどうして舞の海さんをあんなに馬鹿にするのだろうか。解説者としては舞の海さんの方が桁違いに立派だ。勉強をしているだろうし、その点北の富士さんとは努力の量が違う。

雰囲気は良いが解説はもう一つだ。北の富士さんは天才だったから力の低い力士の取り口や精神状態が呑み込めていない。それなら舞の海さんの話しをもう少し聞くべきだ。元横綱は元横綱で今は解説者だろう。もう少し勉強しなさい。あるいは舞の海さんに教えてもらいなさい。だがマラソンの増田明美よりはよっぽどマシか。マラソンを解説できないししないでマラソン選手の解説ばかりする。彼女が出て来るとぞっとする。

元アスリートに人柄を求めるには無理があるだろう。人には好悪の感情は付きものだがそれは裏での話し、全国放送のテレビで出すな。こら北の富士。大人になれ。

最後にスポーツには精神状態をどのように平常に保つかが課題だ。平常心で臨めば実力を発揮できる。今は苦労が少ない。精神は自然に養われないので努力しなければならない。各部屋で親方は精神修養を教えてもらいたい。

今まで遠慮していたが今日は書いてすっきりした。「はっ」(溜息)

酒巻 修平

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