経営 - 商品仕入れ-代理店になるのは怖い

ビジネスをするには商品がなければならない。今考えると商品には三つのカテゴリーがある。将来はもっと増えるかも知れないが現在のところはそうだ。

その三つとは自分で作る、他社の商品を仕入れる、金。この三つだ。金についてはビジネスというより投資という考えを適用してここでは触れない。

自分で商品を作るとはメーカーになることだ。規模が小さくても材料の仕入れや多大な時間など必要であるし、よほど他にないものか自分の中で市場が想定されていないと手に付かないだろう。

ビジネスを始めるには他社の商品を仕入れて売るのが手っ取り早い。交渉が上手くいけば掛け売りをしてくれるし、今はネットで売れば営業マンも要らないし必要なのは自分の時間と頭である。

この二つは全て自分の中にあり、考えてみればビジネスを始めるに当って特に用意するものはない。会社に勤めていても土曜日や日曜日あるいは平日でも時間を見つけて遂行することは可能だ。

だが簡単に始められるビジネスは簡単に壊れてしまうという欠点がある。私がビジネスを始めた時は英語を使える人は少なかったし、資金の用意や仕入先の発掘がある程度困難だったので、輸入という手段を取った。

輸入の相手先はメーカーで資金も少なかったので、時々資金を融通してやった。そしてそれが1000万円になった。そこで会社を売る場合は私に相談することを骨子とする契約書を作った。

相手はだんだん大きくなり最終的には100億円の年商のある会社に成長した。ここまではめでたしめでたしということになるが、ここからがいけなかった。

アメリカ人にはある程度の年になったら引退したいという願望がある。その相手先の会社の社長も同様の考えの持ち主で、どの地点かでそう考えたようだ。

結局私に相談もなしに会社を売却した。私が持っていた株式も上手く騙されて買い戻された。これは詐欺行為で私は訴訟するぞと脅したが、それでは金を手にできるだけで、商品はなくなってしまう。

というのがメーカーが会社を売った相手は日本を初め全世界に販社がある投資会社で、日本の販売権はその会社の販社に渡ってしまった。

当時我が社は相手先の商品の一手販売で年に7000万円以上の利益を上げていたので、会社に取っては大きな痛手だ。他にも商品があるが小企業に取って7000万円の利益減少のダメージは大きい。

オークレイという眼鏡メーカーの代理店もやったことがあるが、日本で市場を確立すると代理店契約を継続しないという手段を講じてこちらが構築した市場を取ってしまった。

同じことは多数起こっている筈だ。少し趣旨は違うが富士フィルムの代理店も同じような目に合っただろう。

契約には期間の設定があるが大抵2年だ。互いに異論がなければその期間は延長できるが主導権を握るのはメーカー側だ。

上記のメーカーでもこちらが市場を作るまではこちらに主導権があったが、市場が確立するとこちらの力で市場を作っても主導権は自然に相手に移る。

トラブルはアメリカ人が金に執着し過ぎることから生じる。勿論ビジネスの基本がパワーゲームにあるが売り手、買い手が手を携えて事に当たるという側面がなくてはならない。

日本でそれができないのが楽天だし、世界的にはマイクロソフトか。逆に取引相手のことをある程度考えるのはアマゾンでありグーグルだ。だから本当に大きくなる会社はそのような会社であろう。

中国はどうしようもない国だが、彼らに取ってもアメリカはパワーゲームばかりしかけてくる国に見えるだろう。ヨーロッパはアメリカ側に立って物事を勧めるがアメリカという国を尊敬しているわけではない。

やはり会社でも国でも考えの一番頂点に立つ人物の考えが政策に生かされる。そしてそのトップは絶えず入れ替わる。

他社の商品を売るビジネスは比較的安易であるが、そのような大きな欠点があり、東証一部に上場している会社はどこかで自分の意思で会社を経営できる。そう考えると代理店商売は考えものだ。

酒巻 修平

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です