アメリカという国

アメリカはイギリスにおいて迫害されたピューリタンの人々によって建国された国と言っても過言ではないだろう。

迫害された人は弱い人である。日本の学校でも弱い人はより弱い人を虐めるのと同様な精神を持っていて、移民をした元イギリスのピューリタンは多くの人を逆に迫害した。

迫害は暴力を伴う。入植による影響を回避しようとするインディアンを武力で追いやり、黒人やヒスパニックを差別した。

アメリカの建国と領土拡大を目指す過程では絶えず戦争を行い、そしてそれが今も続いている。いつ頃からか自国を世界の一極支配国と自任して、反抗する国を攻撃するのを常とする。

もともと近代においてはアメリカのように移民が立国するということがなかった。だから何もかも新しい事づくめで全て自分たちの手で作っていかなければならなかった。

イギリスからの独立の過程で戦争が勃発するのは当たり前で、そういう意味ではアメリカ人は戦争に慣れていて、戦争が好きだ。

一極支配が破れようとするとそれに影響がある国を攻撃するのは当たり前の精神がアメリカ人にはある。

かつてのイギリス、ドイツ、日本はその対象であったし、今はロシア、中国がターゲットにされている。

自分の考えややり方である民主主義政策に反対する共産主義はそのような意味で敵であり攻撃対象になる。

一方アメリカの国土は広い。独立は13州が成し遂げたがその向こうには広大な未開拓の地があった。だから人は自分で自分を守り、その考えのもとで暮らしていかなくてはならない。人々は自由な考えを持つことを許され、奨励された。

だが大きくは国の政策があり、人々の自由な発想もその範囲を出ることはないだろう。大きな考えの中にある自由な発想を持つ国。それがアメリカだ。

迫害された人は人を迫害する。インディアンや黒人、ヒスパニックは絶えず迫害され虐殺されている。

インディアンは領土の全てを簒奪され今は決められた居住地で細々と暮らす生活を強いられている。黒人は報道される通り、理由なく殺害されることもしばしばだ。

日本人やドイツ人イタリア人も第二次世界大戦のころは敵対国からの移民として迫害された時期があるのを記憶しておかなくてはならない。

建国し、その後世界唯一の大国となるためには大きな努力が必要だっただろう。それを達成するためアメリカ人は一つのことを追求し完遂させる優れた姿勢を持っている。これは美点であろう。

自由の中には自分が発見した事や物を独占できることを含んでいる。それを許さないと西部地域への進出は果たせなかった。それを他の人も認め、それを妨害することは許されない。

石油や金を発見して人はその採掘権を取得し独占して、そしてエクセルカーネギーモルガンロックフェラーなどの巨万の富を持つ者が誕生した。それらは金が支配する世界の裏の統治者となり、経済を支配するようになった。

富を得るには情報が何より必要だ。ラジオ、電話などの発明によりマスメディアが誕生したが、彼らの情報は恣意的であり、それが今まで続くマスメディアの我儘を許す土壌を醸し出した。

アメリカ人は虐殺を伴う戦争が好きな人種で、新しい物好き、独占欲が強く、それを互いに許す。自由を尊重してそれを守る。

そんな進取の気性は国を繁栄させたが、プリミティブな事物を改良する能力は他の国の人には劣るだろう。

日本が自動車でアメリカを席捲しているのはそんな例だ。そして新しい考えや物が無尽蔵にあるわけではない。いずれそんな物が枯渇する時代がやってくるとアメリカの発展は鈍化することは間違いない。

アメリカが世界に大きな影響を与えていることは確かだ。その中には自国の考えを尊重させ実行させることも含まれる。アメリカが中国を迫害するにはそんな背景があるが、世界の国は中国に支配されるよりアメリカの方がましだと認め始めた。

それには新興国の人という素朴な人柄が寄与しているだろう。嘘を付かないことは広大な大地に置いて必要なことだが、それが良い面に現れていると思われる。

中国(今の中共ではない)は建国当時大きな領土を一挙に求めなかったと思われる。だから新しいことを発想する能力は生まれなかった。この点がアメリカとは違う。

世界の経済を牽引するのは新しい事物だ。だが上記のようにそんな物が無尽蔵にあるとは思えない。やがて世界の経済は今の先進国が示すように低成長、無成長、あるいは後退という時期を迎えるだろう。

そんな時に一国の我儘は許されなくなる。すなわち全世界は協力して地球の自然と経済を守らなくてはならなくなるだろう。将来を見通すとそんな事態が垣間見えるが、アメリカはいまだに戦争をしようとしている。

大国はアメリカを宥め、人類の将来のため敵対行為を止めさせなければならない。そのためには自国も誠実な行動と考えを取る時期に来ていると思う。

酒巻 修平

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