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昨日の読売新聞の経済面に掲題のような記事が載った。やはり起こるべくして起こったのだなと驚いているし、行政の無能力に呆れている。

何年か前反社会勢力が銀行口座から50億円以上の金額が不正に抜き取ったし、シンガポールの銀行は90億円以上を北朝鮮の組織から盗み取られる事件が発生した。

私はコンピュータ―が社会に貢献する面と同時に悪影響を与えることも多いと考え、第二次安倍内閣が発足したとき、安倍氏が開設した「お問い合わせー衆議院議員 安倍晋三 公式サイト」にコンピューター省を作ればどうかと提言していた。

当時こんな犯罪が起こるとは予想していなかったが、コンピューターは何かの形で社会に混乱を起こす可能性があると考えていた。

例えば東京電力のコンピューターに北朝鮮あたりが侵入し、送電を妨害するなどのことは容易に想像が付いた。

だが安倍内閣は相当後になってIT相なる役職を設け、何とかいう大臣を担当に任命したが、この人物はデジタル関連の仕事に関しては全くの無能者。コンピューターさえ使用できないと考えられた。

上記の何十億円もの被害が起こった時、やっぱり起こったと考えが当っていることを踏まえ私は諸所に問い合わせた。

先ずはみずほ銀行。「もし預金の抜き取り事件が発生した場合、預金者は被害額を弁償してくれるのか」という問いを投げ掛けた。

銀行の応えは「それはお客様に実際に起こったことですか」という逆の質問であった。そうではないが、そんなことが起こることが予想されるので、聞いておきたいと更に追及したが、返答は「そんな事件が実際に起こった時に、個々の状態に応じて対応します」とのこと。

仕方なく今度は財務省だかの銀行局に電話した。出てきた女性は全く我関せずの態度で相手にしない。「あなたの意見があったことを記録しておく」とだけ答えた。

更に追加して「その事案は銀行協会に相談したらどうか」と他の組織に話しを振った。仕事をしたくない。あるいはできるだけ苦情は受け付けないという態度が明らかであった。このような苦情はできるだけ、たらい回しにする官庁の態勢に危うい感が拭えなかった。

銀行協会の返答もみずほ銀行とほぼ同様で、実際に事件が起こらないと具体的な対応を答えられないというものだった。

私が何故こんなことに大きな時間を割くのかは法的な考えに基づく。銀行にお金を預ければ銀行は平たく言って、「預かって上げる」というものだ。

銀行に口座を開く時、約定に同意しなければならない。もし同意しないと口座は開設しないはずだ。

その約定書は細かい字で多くの文言が書いてあるし、口座を開設したい場合は約定(契約である)に同意しなければならないので、そんなものを真剣に読む人は先ずいないと考えられる。

でも読まないでも内容は簡単に推測できる。多分銀行の責任を回避することが面々と書かれているのだろう。

銀行が預金を預かるのは民法の「善管義務」に基づくだろう。弁護士くらいしか分からないこの言葉を解説すると、銀行が能力的に不可能であるか、重大な過失がない場合は預金に被害があっても責任は取らないということだ。

銀行の倒産、天変地異、政府のデフォルト、取付け騒ぎ、などなど過去には何度も起こっている。こんな場合、銀行は弁償しないし、将に弁償する能力がない。

銀行は安心な預け先だろうか。そうではないことは北海道拓殖銀行など大銀行でも倒産する時代であることから明白だ。安心はしておれない。だから中国の要人たちは自己資金をアメリカの金融機関に預ける。自国の銀行は信用できないのだ。

今回のドコモ口座の悪用の事件はお粗末極まりない。行政はこんなお粗末な企業にお金を扱う仕事を許可したのはIT相や担当の官僚が無能だからだ。

コンピューターは言った通り悪用が簡単だ。どんなに防御態勢がしっかりしていてもデジタルである限り、それを破る技術が存在する。

メガバンクは防御システムを厳重にしているだろうが、少なくてもみずほ銀行は駄目だろう。

もしハッキングオリンピックがあったとしたら、日本は絶対の金メダルは取れない。銀メダルの獲得者は金メダルには勝てない。

すなわちウイルス除去システムは意図すれば必ず破れると考えた方が良い。北朝鮮はその点極めて高い技術を持っているので、ハッキングでどの銀行からも預金を盗むことができるだろう。

産業がなくても、いかに国民が貧しくても国がそんなハッキング集団を要請して実行すれば外貨はいくらでも獲得することができるではないか。

新しい総理大臣である菅氏は「デジタル庁」を創設すると宣言したのはやっと目覚めた証拠か。しかしそれがどこかの官庁のコントロール下にあるなら、既得権を持ち出し、思うように機能しないだろう。

官僚たちは記憶に基づく試験に合格しただけの無能者の集まりかも知れない。彼らには未知の事案が処理できないのを我々国民は知らなければならない。記憶にないからだ。

酒巻 修平

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