娘に性的暴行 逆転有罪

 これは事件についての感想ではない。裁判所のあり方を論じたものだ。1審の名古屋地方裁判所岡崎支部が「抗拒不能」の状態だったとはいい切れないとして行った無罪の判決が正当であったかどうか、判事(裁判官)は正当に物事を判断する能力があったかどうかの問題だ。

 私は刑法事案に関わったことはないので、この事件に関することに述べる能力がない。だが民法事件は何十回も経験している。

 そこで判事、弁護士に関する経験を述べてみたい。まず弁護士であるが、彼らは相当難しいであろうと思われる司法試験に合格して、さらにその後2年だかの研修を修了して弁護士としての登録をする。

 弁護士の数も最近はだんだん多くなってきたので、中には働く事務所がない司法試験の合格者もいる。だが彼らに能力がないかどうかとは無関係である。

 もちろん法律事務所は面接をしてある程度の試験をするだろうが、会社で新入社員を募集する際、試験で良いと思った候補が入社後、仕事ができないというケースがほとんどあるのと事情は似たり寄ったりだ。

 弁護士のほとんどは能力がないと思わなければならない。ある程度有能な人は10人に1人くらいだろう。

 法律的な解釈は何とかできるだろうが、ひどい弁護士になるとこれもできない。ある時私は民事的な詐欺として損害賠償の訴訟を受けたことがある。

 弁護士費用を捻出する状態でなかったので、自分自身で相手の訴訟に立ち向かった。私は詐欺を働いていないので、原告の言いがかりに過ぎないのだ。

 相手の弁護士は今から考えると着手金欲しさに訴訟を引き受けたと思われる。相手はある程度の規模の弁護士事務所らしく、4人の弁護士が訴訟に名を連ねていた。その中で担当者は40歳台に見えた。

 民事は双方の意見を述べ合い、判事がその理非などを判断して判決を下すのだが、種々言い分が正当であるという証明をしなければならない。証明は書面でしなくてはならないとは決まっていないが、書面は証拠能力が高いので、できれば書面を証拠書類として提出する。

 私は事業を経営しているので、どんなことにも作戦を考えるが、弁護士はその辺が苦手のようだった。

 担当弁護士は自分たちの利益になると思われる証拠書類を提出してきたが、何とその書類にはこちらに有利な文言や数字も示されているのだ。

 こんな時には経営者なら違う書類を探し、その書類の提出を諦めるのだが、この事件の弁護士はそうしなかった。結局その証拠書類は相手に有利になることも少しあったが、ほぼこちら側に有利に働いた。

 訴訟金額は小さく8000万円くらいであったので、相手は事務所の所長弁護士が担当をするのではなく、比較的能力が低いと思われる弁護士が担当し、訴訟目的も適切ではなかった。

 この訴訟は3年弱掛かったが、結局私の全面勝訴に終わった。その時に私は色々学んだが、一番は東京地方裁判所の判事(裁判官)は有能で弁護士より一般的に能力が高いということだった。

 だが東京も都下の裁判所である東京地方裁判所以外の裁判所の判事は多分能力が低いと考えられる。能力が高い判事は大都市の判事を経て高等裁判所を行く。

 さて掲題の事件だが、性的暴行を加えた父親に対して無罪の判決を下した名古屋地方裁判所岡崎支部の裁判官たちは能力が薄く、父親に抗う力を行動だけの観点を考慮したのだろう。だが人にはもう一つ精神という要素がある。

 暴行を加えられた娘さんはもし何もせずに父親に従ったとしても、精神的に逆らう精神的な能力を持っていなかったのだ。

 それを一審の判事たちは分析しなかったのだ。だが能力が高い高等裁判所、特に名古屋という大都会の高等裁判所の判事はそこを見逃さなかった。

 弁護士も判事も能力のある人は10人に1人しかいない。それを考えに入れて訴訟行為をやらなければ敗訴する可能性が高くなる。だからこの件で検事は岡崎支部の判事の能力を疑い、最初から控訴する予定であったと思われる。もちろん検事も10人に1人しか能力が高い人はいない。

酒巻 修平

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