未来予想の方法

 はっきり言って未来予想はできない。ただ人の活動に関する予想は不可能ではないだろう。だがそれは簡単ではない。

 未来に対する予想ができれば人は大儲けできるし、どんな望みだって叶えられるかも知れない。

 未来予想ができない理由は人の活動以外がその理由になる。巨大隕石の落下、天変地変、今回のような新型のウイルスの蔓延。イナゴやバッタの大発生。そんなことは人智を超えているので、それが原因で未来が変わるなら、それは人に取って予想は付かない。

 だが人が関わる未来の予想は大きな確率で可能だ。だが過去の学者評論家の未来予想はほぼ当たっていないことは事実だ。これには理由がある。

 だからその理由を排除すれば未来予想が当たる確率が高くなる。それは人がどのような性格をし、その性格に照らし合わせてどのような行動を取るかを占うものだ。

 では人の行動はどのように始まるのか考えてみよう。要するに行動のモチベーションだ。モチベーションがなければ人は行動を開始しない。

 人には本能というものがあり、その本能が最大のモチベーションになる。食欲という本能が脳を刺激し、あるいは睡眠、排泄、性交、防御その他本能に脳が反応して行動が起こる。

 だがここで厄介というかこれこそ人が他の動物とは違った存在である原因だが、人の脳は他の動物とは比較にならないくらい脳が発達した。人はその脳を使いたいのだ。

 人を愛する、金を物に変える、文章を起こす、体に良いと言われてスポーツをする。などなど絶えず脳を使っている。脳を使わなければ人は生を満喫できない。

 例えば株式を買うことを考えれば良く分かる。株式を買うとその株価が上がるか下がるかに大きな関心があり、一定の水準に達すれば売るのだ。だが売るとその株に対する興味は半減する。

 すなわち株式は買うということが基本だ。それから考えられる将来の予想は株価が上がるということだ。だがいつ上がるかどのくらい上がるかは予想が付かない。

 普通の経済状態が続き、その会社が利益体質なら株価は10年以内のどこかでは上がっているだろう。だが衰退していく業種であればそうは言えない。

 人はお金がなければ生活できない。路上生活を余儀なくされる人は収入のない人だ。そんな生活は嫌だからお金を保持していたい。できるだけ収入の範囲内、できれば収入の半分くらい以下で生活をしたい。

 それに今は将来に対して希望を持てない。だから子供を多くは持つ気になれないのだ。人口が減る理由は外にもあるだろうが、これが一番の理由ではないか。

 だがそんな経済のことを考えない人もいる。そういう人は子供ができないような処置をしないので、沢山の子供を持つ可能性が高い。

 人はできるだけ楽しみたい、遊びたい、怠惰でかつ勤勉である。恐怖感があればその恐怖から逃れたい。異性は好きだが拘束されるのは嫌だ。だが安定した生活を送りたい。だから結婚したいが億劫でもある。

 学問が好きな人も学校の勉強は好きになれない。美味しいものを食べたいが予算との関係でそこそこで我慢する。我慢強いが怒ることもある。政府を信用していない。だがそれに逆らってまで努力はしない。

 そんな人の性格や考えで人は行動する。人の行動の分析をすれば将来の半分は見えてくるが、評論家や学者はそのような分析をする能力がない。だから彼らの将来予想はまぐれ当たりを除いて大抵は外れる。

 人は頭を使いたい動物である。だが今は行動の自粛を求められていてそれを実行に移す人が多い。それは行動したい願望より恐怖感が強いからだ。

 だが一旦恐怖感が取り除かれれば鬱積された精神を開放するために、今まで以上の行動を起こすだろう。

酒巻 修平

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