政府はどうして予行演習をしないのか

子供のころ運動会シーズンになると度々予行演習をした。その間に覚えていないことは覚え、無駄は省き、本番に備えて準備したものだ。

それはとても良いことで、大人になっても覚えていたので、何か新しいことをする時には小規模に試し、結果が良ければ規模を拡大していった。

もちろん予想したこととは異なる事態も出来するし、予想より良いことだってあり得る。

会社の命運を掛けるようなことには必ず予行演習をした方が良いと思うのは自分の経験が教えるところだ。

命運を掛けるまでに行かない場合もできる限りそれをやった。人を採用する時も相手と合意の上で3か月ほどは予行演習期間として、その期間が満了すれば、その人に一度辞めてもらい、良ければ改めて採用するという方式を取った。

トヨタ自動車はいつもその方式を取っているように見える。だが自社ではやらず、他社に先行させてその結果を見て自社も同じ事業をするのではないかと考えている。

だからトヨタのやることはだいたい成功する。それはそうだ。他社が予行演習をやって、その欠点、長所を観察してから資本力や営業力で徐々に他社を追い抜いていく。

だから政府も10%に消費税を上げるに際して予行演習のつもりでやって、それで何とかなりそうだったら、そのまま続け、経済に大きな悪影響を及ぼすようなら元に戻せば良いのだ。

全国に歩道橋が100万あると言われている。一基の設置コストは平均1000万くらいらしい。そうすると日本全国の歩道橋の設置費用は1000億円だ。

この歩道橋は今都市部ではほとんど使われていない。地方も多分そうだろう。そして少しずつ取り壊していっている。こんな無駄使いはないだろう。歩道橋を渡るのは面倒だし、老人ではきつい。それを設置前は分からなかった。

だから何十か所か設置してその利用度合いを測っておけば良かったのだ。だがそれはやっていない。だから壮大な無駄が発生している。

前にも言ったが将来の予想はほとんど当たらない。何故なら人の気持ちというデータを容れずに予想を立てているからで、データを取ろうとしても人の気持ちは読みにくい。

だから国会で予行演習用の予算を取っておくべきだし、その予算を使って何かを小さな規模で行えば良いのだ。

そうすると野党からクレームも来ないし、考える時間も少なくて良い。政府の対応は早いと言われるだろう。

これは何も政府に関してのことだけではない。男女は結婚する前に同棲をすべきだと思う。

そうすると金銭感覚、一般生活上の相性、考えの相違など結婚生活をすると直面する問題点が浮き彫りになる。

もちろん100%上手くゆくことなどない。どのくらいまでなら辛抱できるか。あるいは考えていたこともなかった相手の行動なども分かるのではないか。

私の歯医者さんは自分の一生で一番大きな間違いは今の妻と結婚したことだと言う。ということは奥さんもそう思っているということだ。

これほどの不幸はない。昔と違って今は同棲など非難されることではない。結婚して20年もたてば女性の方は経済的に離婚し難い。

そんなことであるなら同棲して相性を見極めることだ。そこでどちらかが駄目だと思えば思い切って同棲を打ち切って、やり直せば良い。

私の知人は親に反対されて所謂駆け落ちをした。だがその熱情が醒めると知人は別の女性と付き合い始め、家族全員に迷惑を掛けた。男女の一時の熱情ほど冷め易いものはない。

その他この予行演習は色んな場面で役立つことが多い。多額の投資をする、長い期間拘束される、全知全能を駆使しなければならない。こんな場面に出くわせばこの予行演習を忘れずにやるべきだ。

酒巻 修平

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