選挙権

 現在選挙権は18歳からあります。この機会に選挙権に付いて書いてみたいと思います。

選挙権は選挙をする権利です。この権利について熟考したことがある人もいるでしょうが、単なる権利と考えている人が大半だと思います。権利は必ず義務を伴ってきます。選挙をする権利を持つと同時にある種の義務が生じます。一つは投票所に行って投票する義務です。これは分かりやすいのですが、実はもっと大変な義務が存在しているのです。

 テレビを見ているとある地方の年配のおばさんが「あの人ハンサムで、あんな人のお嫁さんになりたいな。でもなれないから、あの人に投票しよう」と言っているのを聞きました。勿論そんな観点でその人に投票するのは間違っていますよね。当選した人には政治をやってもらわなければならないのであって、映画の中で演技をしてもらうのではありません。その人が政治にどの程度熱心なのか、知識や経験あるいは能力を持っているかを判定して投票しなければならないのです。

 これは簡単ではありません。有権者自身がその人の政治に関する経験や能力を見極めなければならないのです。即ち見極める努力をする義務があるのです。勿論素人の我々にはそんな能力が最初から備わっている筈がありませんから、徐々にそんな勉強をする必要があります。私自身も選挙権を持っていていいのかと自問自答することがあります。私は政治にあまり関心がないので、政治の勉強も一生懸命やっていません。そんな自分が無責任に投票していいものか、疑問なのです。

 忘れないで下さい。権利の裏には義務があるのです。機会があれば被選挙人の能力、人柄、経験を観察する努力をしなければならないのです。それが選挙権を持つ人の義務です。人柄が良くて能力のある人は国民を幸せにしてくれます。上記のおばさんのような人は選挙権に付いてもう一度考えてもらう必要がありそうです。

 ですから普通選挙法というのは一番良い制度かどうかは疑問のあるところです。戦前は納税額に応じた投票数が割り当てられていて、納税額が少なければ投票権はありませんでしたし、女性にもありませんでした。我々が現在持っている選挙権はそんな歴史を乗り越えた大きな権利なのです。しかし一人一票です。真剣に投票する人を選んでも自分の投票が大きな影響を持つ訳ではありません。だからと言って上記の義務を果たさないと飛んでもない政治家を選んでしまいます。そんな例が最近でも数多く報道されています。

 最近テレビの政治評論家が言っていたのですが、アメリカ大統領は選挙中に約束していたことを実行に移すことを必ずしもしないらしいのです。日本でもマニフェストあるいは選挙公約を果たさない政治家がどんなに多いことか。何故このようなことが起こるのでしょうか。アメリカでビジネスをする際に守らなければならないことは約束の履行です。勿論これは日本でも同様でしょうが、特にアメリカでは強く求められます。しかし大統領選挙中にされた約束は守らなくてもあまり非難されない。どう考えても合点がいきません。理由は簡単です。選挙民が政治家に馬鹿にされているのです。一般の選挙民は政治のことをあまり知りません。だから政治などそのようなものだくらいに考えているのでしょうが、飛んでもないことです。どんな場合でも約束は守らなくてはなりません。選挙民は権利の裏に必ず存在する義務を果たしていないからそのようなことが起こるのです。もっと厳正な目で選ぶ人を決めたいものです。そうしなければ普通選挙法が絶対的に正しいとは言い切れないのです。

 どのような選挙制度がいいのか、私は色々考えていますが、今のところ思い当たりません。有名だとか、今は女性であるというだけで、当選する人もいるし、・・・チルドレンであればほぼ当選するというのはいかがなものでしょうか。選挙するひとは勉強して、もっといい社会を作りましょう。

酒巻 修平

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