平成29年2月5日

自宅を少し下ると幅4メーターほどの小川がある。これは小川と言うより疎水に近い。昔は生活排水を流していたので、どぶ川と呼ばれていたが、今はそんな行為が禁止になり、水はとても綺麗で大きな鯉が沢山泳いでいる。でも水はとても浅い。

 このごろは9時くらいから30分ほどこの小川のほとりを散歩している。今日は曇っているが暖かい。その温度の中、小川を見ながら散歩をすると気持ちがいい。この散歩がいつまで続くか自信がないが、散歩から帰ると体が軽くなるようで、当分は続けようと決意している。

 小川には時々白鷺が来ていて、今日も彼を見た。多分この一匹しか来ていないと思われるので、貴重な彼だ。彼は私の姿を見ると2,30メーター遠くに飛んで行くので、しっかりと姿を見ることができない。でも今日はちょうど橋の下なのか、私が川のほとりを通りかかってももう逃げて行こうとはしなかった。

 見ると白鷺の外にアオサギ、鴨もいて、そこは水嵩もあって、オアシスのようになっている。鴨は3,4匹もいたが、いつも見ているので、目をアオサギに転じると、そいつは白鷺より二回りも大きい。青というよりはグレーに近い色をしていて立派だ。そいつと私は目が合ったがそいつは生意気にも私を見ても動じない。

 白鷺の足はとても細くて華奢だ。アオサギの足は白鷺のより3倍も太くて、あまり恰好が良くない。だから白鷺のように歌に現れることも少ないのだと思った。子供のころ「白鷺はどうしていつも片足を上げて立っているか」というとんち問題があった。私は答えられなかったが、正解は「両足を上げるとひっくりかえるからだ」そうだ。

 九州に臥牛窯という陶芸社がある。そこの社長の弟さんが絵付けをするのだが、描くのは片足を上げた白鷺と決まっていた。他のものは描かない。私の兄から聞いた話だ。兄は陶芸品を商っていた商人で、私は兄に無理矢理臥牛のぐい飲みを買わされた。結構な値段がして、兄の強引な商法を恨んだが、その後臥牛を真似た絵付けの陶器を見るにつけ、私の臥牛のぐい飲みと比べると、私の物の方が100倍も良いものだと思って、兄を見直した。

 臥牛以外の陶器の白鷺の足はアオサギの足であった。そんなことを考えながら、家に帰り着いた。梅が盛りを迎えようとしている。今日は私の誕生日だったのを忘れていた。

酒巻 修平

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