17-2-20のニュース裏読み - 天下り「引き継ぎ書」

高級官僚の天下りについては、やっかみもあって感情的に報道を見たり、聞いたりする人が多い。

 しかし感情的はさておき、この事象を考慮すると種々の社会現象の問題点が浮き彫りになってきます。

1. 定年制というものがあっていいものだろうか

2. その年齢についてはどうだろうか

3. 国民は感情的になり過ぎていないだろうか

4. このような高級官僚の入省試験は筆記試験だけではないのだろうか。人柄も考慮

  て採用しているのだろうか

5. 官庁は一般社会とは別世界をなしているのではないだろうか

6. できの悪い官僚は辞めてもらえているのだろうか

7. 日本のために働こうと高い思想を持って入省してきた人が環境に染まりだんだん

  品格を落として行くことはないだろうか

8. ある一定の固定した基準で給料、ボーナスが出ていて、それが悪平等になってい

  いだろうか

9. 天下り先の会社が一般の会社であれば旧の役所との癒着は起こらないのだろうか

10. 外郭団体であればそんな団体は真の意味で存在意義があるのだろうか

11. 天下り先で本当に仕事をして、給料は仕事に見合ったものなのか

12. 短期間勤めただけで、また違う会社に天下りして、その都度高額の退職金を

  らっているのではないだろうか

13. それを何度も繰り返していないだろうか

14. この個別の問題が解決しても、忘れられれば相変わらずこんな問題が起こるの

  はないだろうか

15. 国民は喉元過ぎれば熱さを忘れないだろうか

16. 政府は真剣に経費節減に努力しているのだろうか

17. 報道機関は影の部分を故意に報道していないのではないだろうか

 まだまだ考慮しなければならない問題はあるだろうが、上記の問題点は現代社会が持つ矛盾点を浮き彫りしているような気がする。

 官僚たちは難しい試験を突破し、選ばれた人たちであるだろう。その人たちが持って入った青雲の志も職場になれるに従って、良くない環境に染まっていくようにも思える。

 今世界は大変革期にある。大きな発明はもう長期間ないし、経済は物を売る時代ではなくなっている。そんな世界に対応しなければならない。官僚にはそんな能力が養われる環境があるのだろうか。もし彼らが国家のリーダー群であるとすれば、文化の継承と共に新しい文化を構築しなければならない。むしろリーダーに今求められているものは社会の変革に付いていけるようなシステムの構築である。

 私は定年制に反対だ。彼らに定年制がなければ天下りの問題の大半は解決する。我が社にも定年制があるが、それは年齢ではなく「現在の仕事をこなす能力が心身のどちらかでなくなったとき」である。アメリカには定年制はあるのだろうか。なかったように思う。

 入ったはいいが、仕事が全くできない人はその組織にはいられない。そんな人は辞めてもらうか、子会社に移籍してもらう。そんな資本主義社会の一般の会社の考えは正しいと思うが、それと同等あるいは意義として上回る制度が官庁にはあるのだろうか。

 子供が大人になり、年を経てくるに従って、人柄や能力は変化していく。可愛い子が一人前の口をきくようになり、だんだん頼もしくなってゆく。高校、大学を出たころは青雲の志を持っているだろう。そして社会経験を積み、人も指導できるようになるのは40歳くらいか。

 問題はその後だ。不惑を過ぎ還暦も近くなると人の模範、心の支えにならなければならない。ところが老醜を曝け出し、意地悪く、せこい怪物になる人が優秀だった人に多い。天下り制度はそんな人を金で救おうとしていないか。

 人の平均寿命が延びれば働く期間も伸びるのは当然だ。人にはもっと働いてもらわなければならない、若い人が昇格するのも遅くなるだろう。しかしこれは社会現象で、それに反対しても個々の人は無力だ。

 変化している社会に適合させる制度を絶えず考え、変更し、官僚も含め、誰もがまあまあ我慢できるように考えてくれる人がリーダーになればいい。

酒巻 修平

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です